「体質と胃腸障害の話」
今日から12月。なにかと忙しいこの時期、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は、体質と胃腸障害の関係です。
・まずは下痢。過敏性腸症候群のように、ストレスによるものは腸にポリープ等の器質的な原因はありません。切迫性の便意と便秘を繰り返します。また、冷えによる下痢は水様性、油脂食品などの湿熱による下痢は粘液性、明け方の下痢は不摂生などによる原気(生命力)の低下によりおこります。
・コロコロのウサギ糞や頑固な便秘はストレス性です。主に若い女性におこります。また、ガスの溜まる宿便タイプは腸の運動不足により食塊が腐敗しています。内臓も筋肉ですので、(逆)腹式呼吸で鍛えることができます。
・消化吸収が悪いと体内がむくむため、ぽっちゃり体型となります。健康な生活は、まず胃腸から見直しましょう。
今月の写真
図引用 http://beijinging.zening.info/Yunnan/
2007年9月15日 旅の最後の滞在地である雲南省に向かう。
四川~雲南のルートは茶馬古道といい、雲南省の茶葉とチベットの馬を交換するための交易路。昔の人は、一人で100キロを超えるほどの茶葉を背負い、こんな険しいルートを徒歩で運んだとか。
雲南省迪慶チベット族自治州の州都「香格里拉(シャングリラ)」。いかにも中国人の好きそうな「理想郷」にぴったりな場所。ジェームズ・ヒルトンの小説『失われた地平線』の舞台が実はここでした、と主張し、地名を「中甸」から改名した。町を歩くと『失われた地平線』の中国語版と英語版の冊子が山積みになって売られている。
シャングリラもラサと同じく、新市街と旧市街に大きく分かれる。だが、ラサと大きく違うのは、旧市街が「新しく造られた街」だということ。中国人の好みに合うよう、いかにも「歴史の風情ある街」だと演出している。ま、そこはおいといて、シャングリラは石畳の美しい大都会だ。いたるところに外国人パッカー向けの宿やバーが立ち並ぶ。旧市街なのに。
旧市街の喫茶店にて。りんごジュースと、手作りヨーグルト、それとなにかの飲み物。あらゆる意味で非常に中途半端な店だった。左奥のパソコンでネットができる(1時間で1元)。
ちなみに、シャングリラは標高3000メートル超。夜に調子に乗って喫茶店で40度の地酒「青稞酒」を飲んだら、もう大変。全身痺れて一晩中吐きまくり。シャングリラこわい…。
そして懲りずにまた別の店(バー)で、今度はチベット族の伝統食「ツァンパ」をもりもり食べてたら、外人パッカーから激写されてしまった。ツァンパを食べる東洋人が珍しかったのかな。チベット本土と違ってパサパサしてておいしくない。バターが違うのだろうね。
小高い丘に聳える松賛林寺。
丘一面に広がる僧房。500名ほどの僧侶が暮らす。
活仏の写真。「パンチェン・ラマ」と坊さんは説明してた。
チベット独特の金ピカ屋根。
チベット仏教のシンボル「鹿と法輪」。青空に映えて美しい。
巨大なマニ車。
手前の屋根瓦が旧市街。奥のビルが新市街。右上の虹がきれいだった。
夕日に染まる旧市街。チベットの辺境を彷徨い、公安の目を盗んで旅をしていた身にとって、ここはあまりにまぶし過ぎる土地だった。観光客がうじゃうじゃし、皆陽気に歌っているが、どうも僕にはなじめない。人見知りの性格は、いくつになっても変わらないのかな…。
旅の間、「チベットに何しに来た」と、よく聞かれた。初めて日本人と会話したという人も多かった。彼らにとってみれば、仕事もせずにこんなところまでひとりで来る僕が不思議だったのだろう。こうしてブログを書いている今も、旅をしていたことが何十年も昔のような、どこか他人事のような気がしている。チベットに何しに来た、か…。
まもなく旅は終わる。あの雲の向こうには、いったい何が待っているのだろう?