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侍ジャパン栗山監督WBCぶっちゃけ裏話

2023-03-24 | 日記
世界一”侍ジャパン”が23日夕方、成田空港に凱旋帰国した。
1200人が熱烈歓迎。
早速、名タクトを奮った栗山英樹監督(61)がテレビ各局をハシゴ。
あらゆる角度からの直撃に応えた。

ダルビッシュー大谷の決勝の夢リレーの裏話など聴き入ってしまった。
勿体ないので、ここに備忘録として残しておく。
▼大谷翔平への想い
野球の神様に祝福された選手
「最後はチーム全体が『この人が投げてやられたらしょうがない』みたいな人が行くべきだと思った。翔平があそこで抑えきる。余り褒めたくはないけれど、凄かった。翔平は“あまのじゃく系”。決勝戦のことは一切何も言わず、ずっと待っていた。決勝戦の3日前に雰囲気を出してきた。体の戻りさえ良ければ行けるかも?監督、準備しておいてって、いう暗黙の空気感があった」
「決勝の最後の場面。いきなり四球、普通あの1点差で・・・。いつかどっかでやられる可能性がある。ゲッツーで2アウトになって、トラウト選手が入った瞬間に勝てるかもしれない、この物語って思った。完全に物語です。最後に大谷対トラウトで試合が決まるのは全世界の夢。『野球の神様が作ってくれた』って思った。初めて『勝てるかもしれない』って思った。大谷翔平の持っている大きさだったり、野球の神様に祝福されてる選手なのかって感じた」

▼決勝ラウンドの投手起用のなぜ?
「準々決勝で大谷選手とダルビッシュ選手の2人を使った。もったいないの意見は、もちろんあった。負けたら終わり。日本の誇る4枚の先発ピッチャーを2人.2人で行っちゃいたかった。どうしても勝ちたかった。佐々木と由伸。ふつうは準決勝と決勝なのかもしれない。第2先発は凄く難しい。いつ行くか分からない。由伸はリリーフの経験がある。試合キャリアもある。それで朗希先発にした。実は2人で8回という皮算用だった。あえて、ここで勝負するべきと思った。何かを取っておいて負けるほどバカなことはない。全部使い切るって、準々決勝から考えていた」

「決勝の継投?戸郷ー高橋宏・・・。先発の今永投手は実績もある。凄く状態が良かった。それでも物凄く緊張していて試合前の話も、今永はよく分かっていなかった。誰でも緊張はする。2番手以降は、だったらボールに勢いがあって、プラスアルファが生まれる若い人が行った方が可能性が高い。僕の逆説的な発想を含めて投手コーチと相談して、こういう順番になった。一番安定感があったのは伊藤大海だった」
決勝の朝に決まったダルビッシュ登板
「ダルビッシュー大谷のリレーは、ずっと考えていた。昨年秋の11月ぐらいから。出場するしない関係なしに、どういうパターンだったら行けるのか昨年8月の時点でダルビッシュと話していた。行けるとなったら一番厳しい8、9回に、勝っていたら行きたい、と。ダルビッシュは登板間隔が詰まっていて、基本的には大会中2度でやめようと話していた。イタリア戦(準々決勝)で最後の登板になるはずだった。ただ“いける!”となったら言ってくれ、と伝えた。ダルビッシュの登板は決勝戦の朝に決まった。当日、球場でコーチが来て“ダルがいけるって言っている、と。いけるというのは“行く!”ですから」

▼村神様との対話
未来の侍4番を打つ男にかけた
「あれだけのバッターが苦しんでいる。もっと早く打つきっかけを作ってあげたい。打順を変えた方がいいのかとか。強化試合の時に監督室に呼んで1度話した。開幕して電話で会話をした。渡米してからもメールをしていた。僕の心が今、どう思っているのかを伝えた。純粋ですから、こうするよ、と伝えたら『分かりました。勝ちましょう』とそんな感じだった。打順を4番から変更する中で、僕の思いを伝えるべきだと思って、色んな形で伝えてきた。最後の2試合は良かった。サヨナラの時も打席が回るのは分かっていた。コーチにはバントの用意をお願いしていた。でも、“勝つなら村上が打つんだ”と思い直し、本当に打つと思っていた。これだけ苦しんだら、絶対大事なところで打てると思った。吉田だったり、誠也、翔平だったり、日本の4番を打てる人が育ってきた。僕はやっぱりムネが日本の4番になると信じている。強い4番を確実に作っておきたい。生涯でこんなに苦しむことは、もうないかもしれない。あれだけのバッターに申し訳なかった。ステップを上げる意味で凄く意味があった。まだまだやるべき事がある方が人は前に進める」

▼源田の右手骨折と起用の決断
WBCへの魂に感動した
「韓国戦で二塁けん制で帰塁時に交錯して右手小指を痛めた。治療を受けてすぐに二塁に戻った。僕は見ていないが、トレーナーに『完全に指が横向いている』と言われた。痛み止め(ボルタレン)は水で飲むものだが、ラムネみたいに口に突っ込んでバーって戻った。その魂に感動した。次の日、外そうかと源ちゃんと話したが、WBCに全てをかけますと言った。プレーも確認出来たし、僕は源ちゃんにかけようとアメリカに同行させた」

▼ダルビッシュへの感謝と謝罪
自分の調整よりナインに情報伝授
「実は、調子は良くなかった。皆の練習に付き合い、皆のために決勝戦の前も米国のバッター情報を教えてくれていた。自分が投げるのに、そこまでチームに貢献してくれた。『本当に申し訳ない。自分の調整も出来なくて、本当に苦しかったよね。勘弁してくれ。ただ、本当に日本の野球のためになった』と最後、謝りました。そこまでやってくれた。ダルも勝ちたかったと思う。それなのに『勝つためにリラックスして、楽しくやろうよ』とナインに伝えてくれた。ずっと大会に携わってきた方が『こんな雰囲気のジャパンは初めて見た』と。僕は前が分からない。オンとオフのバランスが本当に良かったのはダルビッシュのお蔭です」

▼ヌートバー選出の理由
外野はメジャー2人の予定だった
「まずは日本のセンターラインの超一流選手たちが、年齢を重ねている。1つのテーマだった。そこでヌートバー選手とクアン選手の2人を入れたかった。1人って言いながら、実は2人入れたかった。クワンはインディアンスで打率が良い。ヌートバーと外野に入ったら凄い強いと思った。いきなり米国の2選手を入れることが良いのか悪いのか悩んだ。クワンの祖父母は日本国籍だったけど、父か母じゃないとダメだった。たまたまルール上NGだった。ヌートバーは、めっちゃいい奴。ただ、活躍するかどうかは分からない。思い切りの良さと全力プレーは切り込み隊長にぴったりだった。まずは1番、センターと思った。普通センターは両脇の外野に指示をする。日本人の方が良いって言われる。でも、ヌートバーなら出来ると思った。ペッパーミルパフォーマンス?あれまでは想像できなかった」
※画像はすべてTV中継(ABC系、MBS系)から


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