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大脳生理学では「夢」はどのように定義されているのか

2023-01-23 10:40:30 | 自然
毎晩多くの「夢」をみる人と全く見ない人がいますが、私は後者でありほとんど覚えていません。

現在の定説ではレム睡眠時には必ず夢を見ており、それが記憶に残るかどうかで決まるとされています。

以前明け方おもしろい夢を見て目が覚め、起きたらかみさんに伝えようと思ってまた寝ましたが、朝起きた時「かみさんに話そう」と思ったことは記憶しているのですが、夢の内容は全く覚えていないという事がありました。

夢とは何かを大脳生理学者が解説していました。脳は生まれてからこれまでに見聞きした記憶を無限に蓄積しています。脳はそれらを家族、子供時代、会社、恋愛など図書館のようにジャンルごとに分類して記憶します。

それが行われるのが睡眠の間で、脳に蓄積された情報を書くフォルダーに振り分けています。こうした記憶の振り分け作業の過程で、レム睡眠中に再生された物語が「夢」であり、脳内に蓄積した記憶から生み出す、自分だけのドキュメンタリー映画といえるようです。

この時直前にあった出来事と、5日以上前の記憶が夢に出てきやすい傾向にあり、3,4日前の出来事は夢に出にくいとされています。この日数が短期記憶から長期記憶へと移行される前の情報だからと考えられています。

夢はまったくのゼロから生み出されることはなく、過去の記憶(意識していなくとも)という材料の組み合わせで作られます。例えばすれ違っただけの人など、無意識のうちに見ている情報も加わって組み立てられます。

そのため荒唐無稽といえるような夢を見ることがあります。ある研究者は夢を見るファクターは2つあり、ひとつは「中途覚醒」が多いかどうかで、レム睡眠の時に目覚めれば覚えていることが多くなるのです。

もうひとつは「夢に興味があるかどうか」で、女性の方が夢に興味を持っているとされています。フロイトの「夢判断」のように、無意識下にある願望や不安の表れではないかと考える人も多いのですが、科学的には証明されていません。

何かの予言や予兆という事もあり得ないとしています。よく「正夢」とか「予知夢」という事を聞きますが、私はそういう事があると面白いと思っていますが、どうもその可能性は全くないと断言しています。

夢に知らない人が出てくるのは、知人以外にもドラマや映画、漫画などで見た記憶を脳が組み合わせ架空の人を作り出しているためです。何年も前の普段は忘れている記憶もパーツとして加わるので、何となく啓示のように思えてしまうだけとしています。

結局夢は、脳がレム睡眠中に記憶の整理をしている過程で引き出される色々な断片を組み合わせてストーリーとして覚えるだけのものですので、何の意味もないものであるというのが結論となっています。

全く「夢の無い」話になりましたが、大脳生理学的にはこんな感じになっているようです。


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