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映画 『月夜の傘』 久松静児監督 1955年製作

2022年01月28日 | 映画

久松静児監督

1955年製作 127分

壷井栄の同名小説(単行本あり)が原作

撮影:「姫田真佐久、音楽:斎藤一郎
出演:田中絹代、三島耕、宇野重吉、轟夕起子 新珠三千代ほか、
原題:Good Neighbors
配給:日活

子供のころ見ていたTVドラマのような展開。
他愛もない日常の出来事に、ドラマより記録的な要素も見いだせる。
ついつい当時の島の暮らしと比べてしまう。それも古い映画が見る楽しみのひとつだ。
東京郊外(ロケ地 世田谷小田急線梅ケ谷駅 羽根木公園)の庶民の(中流から上流か)日常、近所付き合い。濃密だがあまり暗さはない。”昔のどこかの国の話”のようだ。

頑固おやじ(宇野重吉)と新生日本の教育で育った子供たちの葛藤の間に立ち、懸命(賢明)にふるまう専業主婦の妻(田中絹代)の演技力がみどころ。(たとえば子供たちが庭に自分たちだけで鶏小屋を作って親父に怒られ、壊されてしまう)

うがった見方をすれば、終戦直後からつづくGHQの意向を受けた世間の風潮も見え隠れする。

タイトル(月夜の傘)の意味は最後まで見ないと分からない。ぼんやりしていると最後まで見てもわからない。


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