Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

経済安保法制成立は「〇」。で、次は食糧安保政策だ

2022-05-12 14:24:07 | 国際・政治

グループ「ダチョウ倶楽部」での活躍で知られた 有力喜劇芸人、上島竜兵さん急逝の報は 拙者にも衝撃だ。まだ悲報が脳裏に突き刺さったままと申しても良い。詳細への言及は控えるが、或いは先年来の 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症禍の関連死とみる事もできるかも知れない。長らく積み重ねた信念の芸風は、故・志村けんさんや ビートこと北野 武さんら大物芸人各位の評価も高かったと聞く。これから明るみへと向かう我国にとり、必要な才気だったはずだ。今は謹んでの弔意を申したい。 

次に 前回触れた、我国にとり必要な物資の安定供給を期し、併せて防衛面の特許保全などをも図る 経済安全保障法案が参院本会議でも可決、成立をみた。我国経済の 国際競争力を含めた強靭化と国家国土の安保面、両方で必要な法制のはずだが、拙者の見た限りでも 日本経済新聞が同法の意義を認めて大筋で前向き評価を下したのに対し、朝日新聞の取り上げは 不備不足面ばかりを強調した難癖の様な文面で「正当な批判」とは到底認められない 低能夕刊紙と大差ないものだった。運用面や予算執行面などでできるだけの透明化を図るべきは事実も、朝日論調の真意は 防衛機密にも関わる特許の非公開化を妨げようとしているのでしないかとでも思いたくなる代物。これでは「反日」の烙印を押されても仕方がなかろう。各紙の文面はリンクする気にもなれないので、恐縮だが 必要時は各紙名での検索などをお願いしたい。

前置きがやや長かったが本題です。経済安保の法整備が必要は当然だが、同様又はそれ以上に切実なのが、食糧安保への取り組みだろう。東欧ウクライナ危機のあおりなどもあって、既に多くの食材が値上がり基調へと動いているのはご存知の通り。加えて為替面での円安で、輸入割合の高い小麦などの食材は これからも相当な価格上昇が懸念される様だ。この問題にはようやくという感じで政権与党も反応し、強化への提言が示される様だ。他の政策と異なり 速効が望めない分野だけに息の長い取り組みを要し、中々心配の種が消し難い所だが、それでも無為無策よりは遥かにマシではないだろうか。以下 昨日の産経新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。

「食料安保強化の自民党提言案が判明 参院選公約反映へ」

自民党が 5月中に策定する食料安全保障の強化へ向けた提言案が 5/11、判明した。新たな食料安保予算の十分かつ継続的な確保や「食料・農業・農村基本法」の幅広い視点からの検証・見直しなどが柱。来週中にも正式決定し、政府の経済財政運営の指針「骨太方針」や、夏の参院選の公約に反映させる考えだ。

提言案は、2月に発足した 党食料安全保障に関する検討委員会(委員長・森山 裕 総務会長代行)が食料自給率向上や飼料、肥料価格の高騰対策などの議論を重ね、取りまとめた。

食料自給率が (約)37%(2020=令和 2年度、カロリーベース)と過去最低水準に低下している中、提言案は「新型コロナ・ウィルス禍やウクライナ(危機) 情勢で食料の安定供給のリスクが顕在化した」とした上で、食料安保の強化は「国家の喫緊かつ最重要課題」と強調した。既存の予算などに加え、食料安保のための「思い切った」予算を新たに確保し、農業水産関係予算を拡充していく必要性を明記した。

また 中長期的な検討課題として、制定から 20年以上が経過した食料・農業・農村基本法について 農地の実態に合致しているかなど、検証作業を今秋から本格化するよう要請。長期的な食料安保の強化に向け、政府に「食料安全保障対策本部 (仮称)」の新設も求める方向だ。そのほか、輸入に依存する小麦、大豆、トウモロコシといった穀物の増産・備蓄や国産資料増産体制の強化、米粉の活用拡大促進なども盛り込んだ。(引用ここまで)

一度は大きく落ち込んだ 我国の食糧自給率を大きくは回復させられ得ないのは分っている。まともに触れれば、保守側からも笑われる事は覚悟する。しかし前述引用記事の 政権与党の提言への取り組みは「最低でも、やらないよりはやった方がマシ」という所だけは主張しておきたい。経済安保法制に続き 国防安保面への貢献もし得るし、昭和期から続く悩みでもある 少子化の不安緩和にも一定は資するかも知れないのだ。

既にご存知の向きも多かろうが、耕作放棄地を含む我国の農地は その相当なエリアが住宅地や商業地、太陽光発電ソーラー・パネルの設置場所などに転用されている。提言案の意図通りに、一部でも食糧自給体制が固まるかは未知数だが、今回成立の経済安保政策に続き、一定程度でも食糧自給政策が実行されるのか 注目したい気もする所。

又 今世紀に入り 特に欧州で重視される動物福祉・アニマル・ウェルフェアの問題とも対峙を迫られるだろう。影響が大きそうなのは養鶏業。これまで主流の ケージと呼ばれる鶏舎での飼育が認められず、昔ながらの地飼いのみ認められる方向だとか。こんな規制は現状の我国では到底認められないだろう。ただでさえ値上がり方向の鶏卵と鶏肉の価格が 現状より数倍に跳ね上がる可能性があり、低所得層各位の生活を脅かす恐れもある。是非勇気ある姿勢での向き合いを望みたいもの。参院選の政権公約での取り上げも良いが、一部でも実効性がなければ有権者・国民は受け入れない事だろう。対応を誤ると 苦杯を舐める事ともなりかねない。一部でも良いから、印象戦術に陥る事なく 実行できる所はどこかを明示の上で発出を願いたい。有権者、国民の信頼をこれ以上下落させない為にも。今回画像は 昨年の初夏、当地北郊・一宮市内にての 田植え準備に入った田園の様子を。通る線路は 名古屋鉄道・名古屋本線。

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2 コメント

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まだあります (onecat01)
2022-05-18 22:47:56
 HAKASEさん。

 減反政策の見直し、税制の見直し、余剰米の活用などもあります。

 放棄された水田の再利用など、安全保障の観点から政府と農林省が知恵を絞れば、まだまだあります。

 プーチン氏の脅しと、習近平氏の脅しのおかげで、世界中が安全保障の大切さに目覚めました。目先の利益だけ求める効率化だけでは、国を守れないことが分かりましたね。

 
本気で探す必要がー (HAKASE(jnkt32))
2022-05-18 23:03:20
onecat01さん、今回もご見解を有難うございます。

食糧問題にしましても 仰る通りで、今までが無策
過ぎの印象も付き纏います。

一度低下した我国の食糧自給率を少しでも取り戻すの
は容易でない事は理解しますが、実現できる各項目を
細かく追い、各個撃破的に忍耐強く取り組めば 一定
は実現できる様にも思います。

ロシア国による対ウクライナ国侵略や、中国大陸に
よる無理筋の対外政策で、眼前の利益を追うだけで
はダメだという事が少しは分った気が致します。
まずは お礼まで。

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