nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

10年過ぎた売電契約の対応方法

2023-01-27 08:34:45 | 生活
太陽光パネルを設置した当時の売電契約期間は10年間でした。

私も家を建てる時に太陽光パネルを屋根材にする検討はしたものの、家のデザイン性や10年前当時のパネルは高価でしかも一条のパネルはあまり評判が良く無く、売電額が安くなってしまう期限までに完成時が間に合わずパネルを屋根材にする事は設計段階で止めました。(現在は一条のパネルも優秀な物になりました)

しかし、その後売電額の減額開始期を延ばすことを国が発表したため、結局当時一番性能が良かった東芝のパネルを家の引き渡し直後に設置し、1kwh42円の売電額でぎりぎり契約出来ました。

それが昨年10月で10年を迎えて東電との継続では8.4円となり、1/5の売電額になってしまうため、即刻ENEOS電気の11円の契約にしました。
それでも約1/4になってしまいました。

私の場合、8年目で工事費含めたパネルの初期費用は元を取っていたので、売電によって得られる金額は純収入になりますが、ここに来て買電額のはなはだしい高騰により、今までどおりの使い方では出費が増えるばかりです。

2年前くらいまで夏場でも24円/kwhくらいだった昼間の買電額が現在では34円とかになっています。
10月に価格改定が有って34円ですが、今年の夏場は39円でしたから

1.6倍もの高騰だった訳で、前年比4000円くらい高い請求になっていました。

電力会社は10月以降に昼間の買電額を下げた代わりに深夜電力の金額を上げました。
(注:この記事内は全て東電の「電化上手」という契約の金額で話をしています)


そもそも現在の発電は火力発電が主であり、その炉は温度変化を与えると壊れてしまうので、日中の電力需要に合わせた稼働に設定していて深夜の時間帯は電力需要が減っても電気を作り続けなければいけないため、非常に無駄な電気の発電を続けることになります。

そこで、深夜電力をどんどん使って欲しいという事で、格安の料金にして深夜の消費を促して来ました。
それが有って、今ではオール電化も普及して電力依存の環境が出来上がったわけですが、その状態で足元見たかの様に値上げですからね。
計画的犯行か 的な・・・

電力使用を止められない環境を広めておいて、捨てるはずの深夜エネルギーを買って貰ってるのに値上げするのはちょっとズルい気がします。

まあ、かと言って値上げはガスも灯油も一緒なので、電気だけの値上げではないので仕方無いですね。あ

ーーー
私の10年前からの計画では、契約が切れて売電額が下がったら太陽光発電電力でリーフに充電して車の走行代ゼロで生活しようと考えていましたし、実際そうなってます。

しかし、これまでのリーフへの深夜電力(15円/kw)での充電から、太陽光発電での充電にした場合の削減額は・・・

月に40kWの充電したとして
40kW✕15円=600円/月
高だか600円/月程度の出費が減るだけです。

更に、日中の11円/kwhの売電が消費によって無くなる事を考えたら差額のたったの4円/kwhしか得した事にならず、損得で云ったら600円ではなく160円しか得した事になりません。

そうは云っても、後でまとめてお金が入って来る(10年目以降の売電額は半年分をまとめて年2回振り込まれます)よりやっぱり月々の電気代が安くなった方が嬉しいです。

そこで、様々な事を考えました。

A.リーフの保有電力(40kW)を家の電気として使うための設備の導入
B.新たに家専用の充電池設備の導入

Aは充電電力は非常に大きいため頼もしい存在ですが、そもそも昼間車を使ったら太陽光での充電は出来ません。
更に設備導入費用が高いので元が取れそうにありません。

Bは現時点ではまだ電池の性能や容量と設備導入金額の点で採算が合いませんので興味本位で導入できるだけの余裕のある方でないと意味が有りません。

では、他に手は無いのか・・・?

有りました!

太陽光パネルでの発電電力を「電気で保存」すると云う固定概念を捨ててみると・・・
気が付きました。

深夜電力で稼働させている「給湯器のお湯」これも立派なエネルギー蓄積です。

お風呂に入ったり、冬場の温水での洗い物が出来るのも全部このお湯のエネルギーのお陰です。

今までは、残ったお湯はまた次の深夜電力で沸かす際に節約できるエネルギーになるから良いんじゃないと考えて、湯量を多めに設定していました。
でも、実際には折角沸かしたお湯も次第に放熱され温度が下がってしまうので、設定湯量が多いとそれなりに損失も多くて消費電力が多くなるようです。

そもそも深夜電力で沸かしたお湯の最も使う時間帯って 15時間以上も先 の夜間で有って、その間に放熱で冷めて行ってしまう訳で非常に無駄な使い方ですね。

つまり、日中にお湯を沸かせば沢山使う時刻までの放熱量も少なくてエネルギーロスが僅かで済みます。

これまでの買電電力量だけみたら一日の電力量の殆どは深夜電力での消費になっています。
これを改めれば大きな節電になるはずです。

深夜電力での沸かす量を少なく設定してみました。

なんと、4kW/日 もの節電が出来ました。
深夜電力15円として
4kw✕15円✕30日=1,800円/月
減る事になります。

我が家では「最低湯量」に設定していると洗い物や家族全員がお風呂に入ってお湯を使うと、ほぼ残湯量ゼロになります。

自転車操業するのも嫌なので日中の発電電力で「沸き増し」をして夕方までにたっぷりの湯量を確保します。

これが先日のグラフですが、発電電力の殆どをエコキュートとリーフの充電で使用して最も単価の高い7時~17時の日中の買電も殆どありません。


23時~7時までの深夜電力量をかなり減らせていますが、深夜2時が給湯器の最低湯量分を確保する消費電力で、朝5~7時の消費は妻が6時に起きるのでそれに合わせた床暖の消費です。

17時以降も床暖の消費が殆どですが、先日ブログした様に家族が一晩中一つの部屋だけに居てその部屋だけ暖房するなら灯油の方が安いですが、2か所以上の部屋に分散する場合には、一条工務店の全館床暖の電気代の方が安くなります。(我が家では灯油を使うことはありませんが・・・)

このローテーションが出来上がると更に深夜電力の使用が減らせて、表面上は2000円~3000円/月の節約が可能になる計算です。

ただ、太陽光発電電力を全部使ってしまうので11円の売電料が無くなります。年間の差し引きで考えると実質のお得額は1500円~2000円/月 程度の低減だと思いますが、それでも年間で考えたら2万円くらいにはなるので嬉しいですね。

どちらにしても天気が悪いと発電出来ないので、翌日の天気予報を確認して天気が悪い時には深夜電力での湯量設定を上げておいて翌日の日中の単価の高い買電を極力しない様にしています。

結局は太陽光発電のメリット享受はお天気次第という事です。
当たり前に当然な事ですね。

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