Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

引き延ばされる冬

2021-01-15 | 
ベルリンでは4月4日復活祭日まで劇場やホールを閉鎖するという。早い対応である。背後にはフィルハーモニーやらの計画の為の要請があったのだろう。少なくともそこまで閉鎖するのはある意味仕方がない。昨春とは異なり圧倒的に市中に感染が広がっているのでワクチンの効果無しには距離を空けても空気感染の可能性が強くなる。

例え共産主義者が政権に入っていても教会歴に拘るのは休暇などでそこまでは皆を動かせない為であるが、その裏を張っている復活祭音楽祭などは影響を受ける。バーデンバ-デンの復活祭は昨年はその日まで公演をさせてくれとしたが通らなかった。今からすると症状を持った人に遠慮して貰えば満員にしても全く問題が無かった。恐らくクラスター化も無かっただろう。

そして今年はその一週間前から再開が出来るかどうかである。ベルリンとバーデンヴュルテムベルクでは十万人中の陽性者指数が199と154と大きく開いていて、バーデンバーデンなどは既に88と東京などと逆転しようかという指数になっている。今後も50以下へと落ちていくことは想定される。ワイン街道周辺でもスパーヤーのようなホットポイントとなったところでも87へと低下している。

アビテュアー筆記試験などもあるが、通勤通学を抑えれば50以下へと多くの地域で感染を縮小させて行ける。懸念されているのは一件見つかっている英国株だが、猛威を振るうにはある程度の期間が必要であろう。兎に角ドイツ全国で毎日1000人もつまり飛行機が数機以上毎日墜落する状況を克服しなければ催し物どころではなくなる。

ベルリンでは新たにベルリンの壁が建造されるように十五キロ以内に移動を限って大ベルリンを閉鎖する予定になっている。こちらでも基本的な外出禁止へと更に強く規制をして行くしか対処方法は無いとされている。

少し遅めに沢沿いを走りに行くと昨年の春とは異なり爺婆がグループになってハイキングにしているのを何件も見かけた。四夫婦程が一緒に活動するのは禁じられている筈なのだが守られていない。ああいうのは罰が当たっても仕方がないと思うが、それが決して少なくないので毎日千人も死ぬのである。林道なども警察などがもう少しパトロールしても良いと思う。

本当は金曜日からミュンヘンに宿泊する予定だった。オパーフェスト初売りの日を兼ねてと思っていたが、その発売も遅れて、大人数が並ぶなんて言う事は有り得なくなった。宿をキャンセルしたのは12月であるが、指揮者ズビン・メータの演奏会にも出かけるつもりだった。そのBR交響楽団演奏会は月末に行われて、序でにミュンヘンの歌劇場でも振って、双方ともストリーミング中継されることになった。

その代りフィランソワ・サビエロート指揮の演奏会がストリーミングされた。予想通り、無観客のヘラクレスザールから中継は聞きものだった。その音響が綺麗に捉えられていた。フランスからの二人の独奏者も中々独特の歌いまわしで、また管楽器陣にも不満もあり、引き延ばされたヴィーナーヴァルツァーの趣とは全く異なる演奏だったが、それでも楽器群の扱いと絡みは良く表現できていたと思う。管楽器群もそれに徹して演奏していたことになる。

指揮者も一昨年の楽団デビューの時からすると大分慣れてきた感じで、ラトルが監督になるとロンドンの時の様にムジカヴィーヴァなども振り分けることになるのかもしれないと感じた。

シェーンベルクの五十歳の誕生日への献呈作品で、アントン・ヴェーベルンとアルバン・ベルクの三人の名前が音名として組み込まれている。フィルハーモニア版に解説をしているのはピエール・ブレーズで、管弦楽のため作品op. 6の発展形としている。



参照:
茹で過ぎにならない実力 2019-04-07 | 料理
儚くなって来る期待 2021-01-13 | 生活

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