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池辺、
「その得票数を見て、出して来た条件。よね~~。」 悠里、その声に池辺に、 「いやいやいや。そんなの…、つまりは、コンペじゃないですか~~。競わせて、良い方を取るって~~。」 小埜瀬、悠里を見て、 「冴島さん、冴えてる。うん。それ正解。」 ニッコリと。 そんな小埜瀬の顔を見て悠里、ニッコリと、 「ありがとう~~。」 池辺、口をグンニャリとさせながらも、 「…でも…。向こうさんは、言っているそうな。コンペに非ず。あくまでも、争奪戦。」 優維香、右目を歪ませて、 「は、あ…???」 池辺、 「まっ。とにかく、受けるしかないでしょ。社長命令~~。」 瞬間、小埜瀬、ひょっとこのような顔をして…。 優維香と悠里も、めんどくさそうな顔で、 「また~~~???」 池辺、思いっきり息を吸って、両手をデスクの端に、 「はいはい。そんな訳でね。これからミーティング。みんなにも触りを…。」 優維香、小埜瀬を見て、 「リーダー…???」 小埜瀬、そんな優維香に、 「うん…???」 目をぐるりとさせただけで…。 「まっ。ねぇ~~。…はははは。」 優維香、そんな小埜瀬に、口をムニュッとさせて、 「またそんな暢気な…。」 悠里、デスクに向かいながら、両肩をチョコンと上下に、 「やれやれ。…と、まぁ~~。嬉しいっちゃ~~。嬉しいけどね~~。」 部長室のドアが開く。 池辺、椅子から立ち上がり、 「では…。」 真宮、池辺の傍に。 池辺にチョコンと頭を。池辺、そんな真宮に両眉を上下に。 真宮、頷く。 そして、 「おはようございます。」 後ろの方で悠里、優維香に、 「なんでまた~~。あぁだのこぅだの言ったって~~。結~~っ局は、コンペじゃんよ~~。」 優維香も、その声に、 「まっ。確かにね~~。…でも…。…ったくぅ~~。また社長~~。なんでこうも…。確かに、嬉しいし、ありがたいって言うのはあるけどさ~~。」 資料を見ながら真宮、 「それと~~。」 悠里、また優維香に、 「でも…。もしかしたら…、張り合いがある。…って思ってんじゃない…???伊玖伊那に…。」 わざとらしい笑顔で…。 その声に優維香、前を見ながらも、 「はぁ~~ぁあ…???」 悠里、優維香にニコリと。 そんな悠里を横目だけで見ている優維香、 「…って…。そんな…、簡単なもんじゃないでしょ。」 そこまで考えて…。優維香、何かしら思い出したように、 「あっ。」 悠里、 「えっ…???何々…???」 真宮、 「そして~~。ここでみんなに連絡があるぅ~~。少し長くなるが、そのまま聞いてくれ~~。」 真宮の声にメンバーたち、ざわめき始めて、 「何々…???」 「いや。全然分かんない。」 「何よ、何。」 池辺も口を窄めて。 真宮、メンバーたち全員を見渡して、 「え~~。この度、娯楽総合で…、テレビ他、メディアでも注目度、そして、知名度からいきなり注目視、そして人気となっている~~。葛城ホールディングスの傘下となっている夢蔵。みんなも知ってるとは思うが~~。全国展開の居酒屋チェーンだ。」 メンバーの誰もが顔を見せ合い、 「夢蔵…。うんうんうん。凄い人気。」 「私も友達と何度も…。」 「うんうんうん。確かに、葛城ホールディングスの傘下。」 「えっ…???…嘘。そうなの…???」 「ここ、2、3で、確かに。凄いよね~~。居酒屋夢蔵、とにかくめっちゃ美味しいし、しかも安い。」 メンバーたちのざわめき様を見ながら真宮、口をへの字にして。 けれども目は見開いて真剣そのもの。 「それでだ。今回、その居酒屋チェーンの夢蔵から仕事の依頼を受けた~~~。」 その一言でメンバーたち、いきなり歓喜。 「え~~~~っ!!!」 瑛子、阿寿沙、目を真ん丸にして、 「凄~~ご~~。」 口に両手を当てる者。そしてガッツポーズをする者、それぞれ。 瑛子、優維香に、 「ねね、優維香、課長の話って、この事…???」 そんな瑛子に優維香、両眉を上下に。 いきなり瑛子、ニッコリと、 「凄~~~い。」 小さな声で優維香、腕組しながらも、 「…なんだけどね~~。」 口をグンニャリとさせながら。 瑛子、 「へっ…???…何よそれ…。…なんだけどね~~って…???」 湧き立つメンバーたち。 その景色ににこやかになる真宮と池辺。 真宮、そんなメンバーたちに両手を、 「まぁまぁまぁ。うんうんうん。まずはそういう事だ~~。」 メンバーたち真宮を見てニコニコと。 真宮、少し収まったメンバーたちに、 「うんうんうん。まっ。そういう事だ。ありがたいし、喜ばしい事だ。」 池辺もニコニコと。 真宮、メンバーたちに向かって、 「なんだ…がぁ~~~。その仕事の依頼について。事実、こういう事がある。」 その声にメンバーたち、それぞれが、 「こういう事…???」 それぞれがそれぞれで顔を見せ合い、 「何…???」 「何々…???」 「こういう事って、どういう…???」 亘夢と早智子、 「部長~~。どういう事ですか~~???」 好きになれない。 vol,197. 池辺、「その得票数を見て、出して来た条件。よね~~。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.15 05:38:00
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