|
カテゴリ:カテゴリ未分類
真宮、亘夢と早智子、そして、他のメンバーたちも見つめながら。
「つまりはだ。」 小埜瀬、口を噤んで。 優維香と悠里も真宮を真剣な眼差しで。 真宮、 「今回の。夢蔵の仕事には、あるひとつの条件がある。」 その声にメンバーたち、それぞれが眉間に皺を。 「条件。」 そわそわと。 池辺、 「みんな、部長の話、良~~く聞いて頂戴。」 その声にメンバーたち、 「課長。」 「課長…???」 真宮、 「はしょったが、事実、この仕事の内容と言うのが、実は、夢蔵の店舗がまずは関東圏から、全面リニューアルするという話が舞い込んできた。そのリニューアルに、店舗のインテリアを是非お願いしたいと。」 その声に一気にまたメンバーたち歓喜。 「凄~~い。」 「や~~り~~。」 「凄い、凄~~い。」 「全面リニューアル。そのインテリアを…。」 「いやいやいや。そんな凄い事、ジョエルで…???」 池辺もニコニコしながら…。 亘夢、両手を握り、 「や~~った、やった。凄~~い、凄~~い。」 メンバーたちが再び湧き立つ。 真宮、ニコニコと。けれどもすぐさま、 「それでだ。…で、その、条件と言うのについてだ。」 すぐさまメンバたち、 「あっ。」 一気に静かに。 池辺もそんなメンバーたちを見てにこやかではあるが、口を噤んで。 真宮、 「実は。…その条件と言うのが…。トータルインテリア伊玖伊那と、我がジョエルのインテリア、どちらかで決める。…と言う事だ。」 その一言でメンバーたち、 「うそ。」 「え~~~ぇえ~~???」 「伊玖伊那と…???」 「なんでまた…。」 「どういう事~~。」 「やだもぅ~~~~。」 すぐさま落胆ムードのトラディショナル事業部。 小埜瀬はただそのままの恰好で。しかしながら口を噤んで。 優維香と悠里、 「ほら、やっぱ。」 そわそわとしているメンバーたち。 池辺、そんなメンバーたちに、 「みんな。まだ、話は終わってない。ちゃんと聞いて。」 池辺を見ながら真宮を見るメンバーたち。 真宮、 「ここにきてトータルインテリア伊玖伊那の名前が出てくるのは、さすがに、どうかとも思う。」 遼子、 「部長~~。それって、つまりは…、コンペじゃないですか~~???」 志津恵も巴月も、 「うんうんうん。そうだよ、そう。」 その声に他のメンバーたちも、顔を見せ合い数回頷いて、 「うんうん。そうだよ、そうだよ。」 真宮、がっしりと口を搾って、 「まっ。確かに。そう考えるのが妥当だ。…が、しかし…、向こうさんからすれば、コンペに非ず。あくまでも争奪戦と捉えている。との事だ。そして。これが絶対的なんだが。」 メンバーたち、 「絶対的…???」 池辺もコクリと。 真宮、 「これは、社長決裁でもある。」 いきなりメンバーたち、 「え~~~~ぇえ~~~???…また~~~~???」 落胆の表情。 けれども真宮、すぐさま、 「お~~ぃ、おぃおぃ。また~~は、ないだろ、また~~は。」 そして真宮、メンバーたちに、 「良~~く聞け~~。」 池辺、 「だから、話はまだ、終わってないって。」 メンバーたち、 「あ、あ~~~。」 真宮、 「考えても見ろ。まずは関東圏から。そして、その関東圏のリニューアルが済んでかは、今度は全国店舗もリニューアルと続く。」 いきなり友也、 「凄ぇ~~~。国内の夢蔵、全店舗。」 遼子、 「うそ。」 志津恵、 「…ってか、夢蔵…、確かに居酒屋チェーンだけど、全国に、どのくらいあるの…???」 巴月、顔を傾げて、 「ん~~~。」 メンバーたちそれぞれが、 「全店舗って幾つ…???」 「さぁ…。考えたこともない。」 「全然分かんない。」 「ねぇねぇ。」 真宮、 「181店舗だ。」 その声に一気に、 「え――――――――っ!!!」 怒涛の声。 「100…。」 「81~~~~???」 友也、また、 「凄ぇ―――――――っ。!!!」 優維香と悠里、 「まさか。」 瑛子も、 「そんなにあんの…???…ねぇねぇ、阿寿沙。」 阿寿沙も目を真ん丸にして、 「いやいやいや。私が知ってる訳ないじゃない。…いやいやいや。どんだけの数よ。」 真宮、ニタリと、 「まっ。そんな訳だ。…だからして、もし、我がジョエルが、伊玖伊那に勝るインテリア、もぎ取ったら、それこそ。おまえらの、スタッフコレクションの、あの、インテリア魂。ここでも…。」 巴月、 「でも、なんで、伊玖伊那とジョエル~~???」 真宮、またニタリと。 「それこそ、それ、俺に言わせるか…???…言わずもがなだろ。」 池辺、 「みんな、知ってるでしょ、スタッフコレクションの。」 亘夢、 「あっ。そっか、投票数。」そ の声に他のメンバーたちも、 「あぁ、はいはいはい。」 「うんうんうん。それだ。」 「あ~~。そういえば~~。200万。」 「そぅそぅ、それ~~。確か、伊玖伊那に1000票差。」 真宮、 「確か、あの時、総評数、1000万…、超えてたと思ったが…。」 メンバーたちから、 「うんうんうん。凄かった。」 「だよね~~~。」 一気に湧き上がるメンバーたち。 小埜瀬、そんなメンバーを見ながらニッコリと。 好きになれない。 vol,198. 真宮、「今回の。夢蔵の仕事には、あるひとつの条件がある。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.16 05:50:26
コメント(0) | コメントを書く |