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「こういう時こそ、リーダーと一緒に~~。」
遼子。 「その方が気分一新だって~~。」 志津恵。 「まっ。それでも好きになれないって言って、駄々こねるなら、勧めないけどね~~。」 瞬間、悠里、 「ぶっ。」 「…っと、まぁ~~。みなさま、一致団結のようで~~。」 池辺。そして、優維香に顔を。すぐさま、 「ほぃ。みんながそう言ってるんだから~~。甘えなさ~~い。…そんな…、閉じ籠ってばかりいても、どうしようもないでしょ。たまには気晴らし。そういう意味では、中々リーダー、さすがは、マインドコントロール出来てるみたいよ~~~。自分から外に出る。中々日本人には出来ないスケールをお持ち~~。」 そんな池辺の助言もあってか優維香。ようやく重い腰を…。 「は~~い。分っかりました~~。」 一気に椅子から立ち上がり、そして、一番下の引き出しからバッグを。 そして、ドアに向かって…。 部署を出ていく優維香にメンバーたち、それぞれが、 「行ってらっしゃ~~~い。」 ドア越しに優維香、振り返ってメンバーたちに、 「そこまで言う…???」 するとそんな優維香にメンバーたち、動物を追いやるように両手を前に、 「シッシッ。」のゼスチャー。 優維香、思わず膨れっ面。 池辺。そんなメンバーたちを見て、思わず、 「ぷっ。かかかかかか。」 優維香、廊下に出…。 その途端に友也と亘夢。お互いに、 「おっと~~~。」 優維香、 「お帰り。」 友也、 「びっくり~~。」 亘夢、 「あん、優維香チーフ~~。リーダーなら今さっき、玄関に向かって~~。」 そんな亘夢に優維香、にこやかに微笑んで、 「亘夢~~。ありがとうね~~。」 そして優維香、バッグを右肩に。駆け出す。 友也、そんな優維香を見て、 「お出…掛け…???…珍しい~~。」 亘夢、そんな友也に、ブスッとした顔で、 「…んな訳ないでしょ。」 友也、亘夢に、 「へっ…???…どうして…。」 亘夢、ドアを開けて、 「ただいま戻りました~~。」 メンバーたち、 「お疲れ~~。」 亘夢、近くにいる阿寿沙に、 「もしかして、今、優維香チーフ。ひょっとして、リーダー…???」 その声に阿寿沙、 「良く分かるわね~~亘夢~~。ザッツライ。」 亘夢、メンバーたちに、 「優維香チーフ、走ってった。」 その声に池辺以下メンバーたち、思わずガッツポーズ。 「おし。」 ようやく納得した友也。 「あっ。な~~るほどね~~。」 そんな友也に亘夢、 「あんたは遅いの。」 友也、亘夢に、 「はいはい。どうせ僕は鈍感ですから~~。」 池辺、 「あら友也~~。あなた、まさか~~。自分の事、鈍感って思ってる~~~???」 友也、池辺を見て、 「へっ…???」 「…って言うか~~。誰もあなたの事、鈍感だなんて、思っている人、この部署にはいないけど…。」 その声に友也、 「へっ…???…あっ…。ん…???」 「料理が出来る人間に、鈍感な人がいるはずがない。」 志津恵。 「そうそう。」 巴月。 「…って言うか~~。」 池辺。 「この部署。…と、言っても、インテリアショップ・ジョエル自体が、鈍感な人って、採用してないから。センスのある人のみ、採用しているから。」 そして池辺、友也を見て、ニッコリと…。両肘を机の上に。両手を絡めてそのまま右頬に。 「ねっ。」 「まっ。そういう事ね~~。」 阿寿沙。 「だから~~。友也がいないと、私ら、大迷惑しちゃうんです~~。」 巴月。 「ほんと、ほんと。」 満寿美。 早智子、 「しかもよ~~。友~~。あんた、ここで唯一の男子なんだよ~~。リーダーが来るまでは~~。」 亜樹歩、 「だから~~。先輩がいないと、大変なんですってば~~。」 「まっ。そういう事だから~~。よろしく~~。」 と、友也の肩をトンと叩いて、 「トイレ行って来ま~~す。」 瑛子。 「かっかかかか。お~~ぃ。だから~~。早く、早く~~友也~~。預かってるんでしょ~~。新宿ラッスルの資料~~。」 悠里。 友也、 「はいはい。はいはい。頂いて参りました~~。」 友也、悠里に書類の入った袋を。 悠里、 「サンキュ~~。待ってた~~。」 友也、 「あっ。それから~~。ついでにって言ったら何ですけど、佐賀美オネットの福島さんから、冴島さんにこれ渡しておいてくださいって頼まれて。あそこ、新宿ラッスルさんに近いから、電話して、挨拶がてら寄ったら、ナイスタイミングって言われて~~。これ~~。」 バッグからもう一枚の書類封筒を…。 悠里、いきなり、 「うそ~~~~。嬉しい~~~。もぅ出来てたんだ~~。助かる~~。ありがとう~~~。こっちから行く手間、省けた~~。かかかかか。」 そして悠里、 「さっすが~~、友也。頼れる後輩君だよ~~。かかかかか。」 池辺、メンバーたちを見て、頭の中で、 「…これも…、スタッフコレクションさまさまかな~~。みんな、人が変わったみたいに、活き活きしてる。ふふ。」 好きになれない。 vol,260. 「自分の事、鈍感って思ってる~~~???」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.17 06:26:40
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