二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

響焔2月号〜聰俳句鑑賞

2021年01月26日 | 俳句

雪が降りつづく朝会って夜別れ
         (句集『海紅』)

 雪というものは、どうしてこうもドラマチックなのだろうかと思う。
 朝会って夜別れたのは男と女の二人のような気がする。恋人同士でもなく、だからと言ってただの知り合い程度の関係でもない。微妙な二人の距離感をこの句から感じた。
 朝から夜までの長い時間の中で何かがあったのだろうか。いや、何もなく距離感を保ちながら過ごしたのだ。だけれども心は動いた…。ああドラマチック。
 そう感じさせるのが、"雪が降りつづく"の措辞。一日中降る雪のように思いもどんどん積もっていったのだ。きっと。
 俳人はそういう秘めた思いを句に託すことができるのがいい。だが反面、想像力が旺盛な俳女によって、後年、このように詮索されてしまうのだ。気を付けようと思う。




この「聰俳句鑑賞」も二年目になりました

担当は二年間

師の俳句をじっくりと読み返す機会になりました

このチャンスは有り難いです

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2 コメント

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Unknown (まほろば)
2021-01-27 07:38:04
雪が降り続く朝会って夜別れ☆印象的な句ですね。ただ雪が降り続いている。その中で誰かが誰かと朝会って、夜に別れた。855の音数律の8の後の大きな切れに作者の日常性の全てが叩き込まていれるように感じます。やはり、この日常は座によってこそ共有されているはずです。私はその座(共感)をアッサリと捨ててしまったのだなあと感じました。
Unknown (kyouen01)
2021-01-27 08:11:59
まほろぼさん、おはようございます。

まず核になる句の主題をズバッと言う。そしてそれを補うものを言って詩に昇華させる。
こういう詠み方は聰俳句より学びました。
心を詠う現代の俳句、ですね。

句会は楽しいです。あのヒリヒリ感がたまりません(^^)

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