なんじゃもんじゃの木

つたない文章ですが、お付き合いいただければ幸いです。

ネコの目(28)

2019-04-15 17:23:30 | 小説
 Yちゃんの周りに飛んでるピカピカのケセランパサラン。
 浮かんでピカピカしてるから、なかなか綺麗なんだけど。

「光ってるって、どんなん?」
 うーん。。。難しいな。
 光ってるって言っても、電飾みたいじゃなくて、強い光でもなくて、
 ほわってしているというか、柔らかい光でホタルみたいに黄色だけじゃなくて、
 発光してるのはそうなんだけど、それぞれ色が違って。。。

「ふーん。そっか。」
 分かった?
「うん。何となく。」
 そか。じゃ、そういうことで。。。
「でもさ。」
 うん。
「なんで?なんでそれがここにおるん?」
 
 うーん。。。
 やっぱり、そう来ますか。
 そんなんくってけて周囲に飛ばしてる本人が言うか?
 そんな妖に近いもんまでくっつけて来て。
 どうなってるのか、こっちが聞きたいんだけど。
 そう思うけどYちゃんは本心からそう聞いているのは分かる。
 だけど、答えはあるようで無いに近いんだよね。
 人の世で言うなら、『袖振り合うも他生の縁』てところかな。
 ね?そんなの答えようがないよね。
 出会いも縁も、どこでどうなっているかは生きてみないと分からないよ。

 Yちゃんは出会いの多い人ってことだね。
 それが生きていようが死んでいようが。
 『ひと』であろうと、そうでなかろうと。
 すごい守備範囲だなぁ。


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