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東京今昔物語  (写真の世界 http://wakowphoto.world.coocan.jp/ より)

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2020.12.13
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カテゴリ:カテゴリ未分類
前回まで訪問した明治神宮も靖国神社も日本の神社としては特殊なものでして、日本人に馴染みのある鎮守の神社ではありません。東京で代表的な鎮守の神社を挙げるとすると神田明神です。創建の歴史は奈良時代に遡りますが、江戸の下町の殆どの町人が氏子と言う神社ですので、日本の代表的な神社と言ってよいでしょう。

神田明神の縁起によれば、天平二年(730年)武蔵の国造り(当時の地方長官)であった真神田臣が先祖の神、大己貴命(大国主神)を現在の皇居大手門付近に祀ったのが始まりとありますから、天平文化の栄えた奈良時代に都から遠く離れた武蔵の国に初めて建てた神社が鎮守の神社の始まりでした。

祖先の霊を鎮守の神として祀るのが民俗宗教としての神道の伝統であり、その子孫は死後には祖先霊に統合されていくと考えるのが神道の思想ですから、神田明神の誕生のお話は、日本の鎮守神社の典型的な成り立ちを物語っています。

神田明神が鎮座した場所は、その後の江戸城増築の際に大手門から現在に神田台地に移動しましたが、神社の氏子の所在は、創建時の大手町を含む下町の大半に及びました。江戸時代には幕府の手厚い庇護を受け、明治政府の時代になってからも神田、日本橋、大手町・丸の内、秋葉原の108町の人々の氏神として東京の総鎮守となって崇敬されています。

神田明神の本殿は江戸の大火で何度も焼失しており、関東大震災で江戸時代の社殿を焼失した後は、昭和九年(1934)神社建築としては全国で最初のコンクリート造りの耐火耐震建築の本殿に造り替えられました。お陰で東京大空襲では本殿だけは焼失を免れました。
(写真1)

境内の入り口には青銅張りの鳥居があり、短い参道を進むと正門の随神門があります。この門は昭和五十年(1975)に創建されたもので朱色の総檜の入母屋造りで正面側に随神像が、裏手には神馬像が納められています。
(写真2、3)

現在の神田明神には三柱の祭神が祀られています。縁結びの大己貴命(大国主神)、商売繁昌の少彦名命(えびす様)、除災厄除の平将門命です。

大国主神は、古事記や日本書紀では国造りの神とし登場し、その國を天照大御神に国譲りをした神として有名です。色々な女神との間に多くの子供をもうけた神でもありまして、神田明神では縁結びの神となっています。この土地に生まれた者の守護神(産土神)に相応しい神様です。

少彦名命は大国主命の國作りに際して産業面で協力した神ですから、大手町や丸の内に沢山ある大小の株式会社にとっては商売繁昌を祈願するに相応しい神様です。

平将門は神話の世界の神々ではなく、平安時代の関東の平氏一族の豪族です。朝廷に背いた罪で成敗されましたが、関東では強きを挫き弱きを助けた武将として尊敬され、祭神に祀られました。明治時代に朝敵として不適切だとして一時祭神から外されましたが、その後、除災厄除の神として鎮守の神に復活しています。

なお、神田明神は平田篤胤などの江戸国学発祥の地であります。また鎮守の神として長い歴史がある神田明神の境内には縁のある摂末社が数多く祀られています。その他、野村胡堂の捕物控で活躍した銭形平次が明神下に居を構えていたと言うので境内に彼の碑があります。狭い境内には神田明神に縁のある神社と碑が所狭しと建っています。
(写真4、5、6)
(以上)

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写真1 神田明神本殿


写真2 青銅張の鳥居


写真3 随神門


写真4 江戸国学発祥の地


写真5 摂社、末社の看板


写真6 銭形平次の碑






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Last updated  2020.12.13 12:38:21
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