古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

中国地方周遊の車中泊旅(13)

2022年12月31日 | 旅行・車中泊
2022年11月20日、いよいよ最終日です。「道の駅みやま公園」ではぐっすり熟睡したようで、朝の目覚めが少し遅くなりました。ワンコの散歩に出ると駐車場に車がどんどん入ってきています。野菜、お肉、鮮魚などの生鮮品の売り場がたくさんの人で賑わっています。両手に袋を下げた人がお店から次々出てきます。なるほど、そういうことか。この道の駅は地元の人が生鮮品を買い出しにくるところなんだ。



私たちも野菜や果物、焼き立てパンなどを買い込み、車中で買ったばかりのパンやシャインマスカットを朝ご飯にしました。それもあって出発が10時と、この旅で一番遅い出発になってしまった。

最初に向かったのが岡山城です。リニューアルされてオープンしたばかりだというのをネットで知ったので行ってみることにしました。出発前に駐車場を調べた結果、目の前にある県立図書館に停めるのがよいとわかったので行ってみると満車寸前、ギリギリセーフ。




ちょうど「秋のおかやま桃太郎まつり」が開催中で、城内にはたくさんの屋台が出ていて、その隣りでは備州岡山城鉄砲隊の実演が行われようとしていました。初めて見る火縄銃の発砲は迫力抜群。なんといいタイミングで来たことか。





鉄砲隊の実演を堪能した後は城内を散策。ワンコがいるので天守閣に上がることはできませんが、それ以外は自由に歩き回れるのがうれしい。黒い天守閣は通称「烏城(うじょう)」と呼ばれ、その姿はなかなか美しいものでした。

















岡山藩主池田家に伝わる能衣装の図案を模したたくさんの扇が並べられ、夜になるとライトアップされるとのことでしたが、昼間でも十分に烏城を彩っていました。岡山城は思っていた以上に楽しい場所でした。

岡山城を後にして備前国一之宮の吉備津彦神社に向かいます。祭神は第7代孝霊天皇の第3王子である大吉備津日子命で、ヤマト王権が各地に派遣した四道将軍の一人です。吉備国を平定してこの地を治めたということになります。桃太郎のモデルともされています。境内に入るとボランティアガイドのおじさんが説明をしてくれるというのでお願いしました。




青い空と背後の中山の緑の中、金色の千木がピカピカと輝いています。




本殿の手前にある渡殿と祭文殿の間に反対側に通じる地下通路があり、ガイドさんがパワースポットだというのでちょうど真ん中、本殿で神様を祀ってあるあたりでパワーをもらいました。





大きな石灯篭の高さ11mは日本一の高さ、上に乗っかっている傘の部分の広さが8畳もあると聞いて驚きました。



境内周辺の木々が色づいて良い感じでした。




次は備前国一之宮の吉備津神社です。こちらの祭神も吉備津彦神社と同じ大吉備津彦命です。吉備津神社では古事記の表記で書かれていて、こちらの吉備津神社は日本書紀の表記になっています。吉備津彦神社と吉備津神社、ややこしいですね。



先のガイドさんの説明によると、吉備国はもともとはひとつの国で、その時には吉備国一之宮として吉備津神社しかなかったのですが、持統天皇3年(689年)に備前、備中、備後の3つに分国された時に吉備津神社が備中国一之宮になったので、備前国一之宮として吉備津彦神社を建てた、ということです。ちなみに、備後国一之宮も吉備津神社で同じ大吉備津彦命を祀っています。



吉備津造りという二連の屋根をもつ社殿は日本で唯一ここだけのもので国宝に指定されています。この神社はこの社殿のみならず、その横から山の下に延びる廻廊が見どころです。








廻廊の途中には鳴釜神事が行われる御竈殿という建物があります。神事は終わっていましたが、中に入って少し話を聴くことができました。



境内を出て周囲を歩いてみました。普賢院というお寺の庭も素晴らしかったし、駐車場の裏手ののどかな風景も懐かしい雰囲気で心が和みました。




さて、これにて最終日の観光は終了です。お昼を食べていなかったので少し遅いランチにしようと、国道2号線近くにあるイタリアンの「パルマリーナ」というお店に入りました。15時をまわっているのにランチタイムということだったので、ワタリ蟹のパスタとハンバーグをお得な価格でたいへん美味しくいただくことができました。






お店を出たのが16時半。ここからは自宅に向かってひたすら走り続けました。ここまで高速を使っていなかったので、最後もずっと下道を走り、自宅に着いたのが21時。

最終日の走行距離は246.7キロで、この13日間で最も走ったことになります。スタートからゴールまで、中国地方をぐるりと巡った累計走行距離は2,019.1キロでした。


13回にわたる車中泊旅のレポートを最後までご覧いただき、ありがとうございました。今年の車中泊旅はこれが最後となりますが、来年の旅の計画も考えているところなので、またこの場で発信したいと思います。それでは皆さん、良いお年を。


(おわり)







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