働き方改革関連法ノート

労働政策審議会(厚生労働大臣諮問機関)や厚生労働省労働基準局などが開催する検討会の資料・議事録に関する雑記帳

濱口桂一郎著『ジョブ型雇用社会とは何か』岩波新書

2021年09月23日 | ブログ管理者ノート
濱口桂一郎著『ジョブ型雇用社会とは何か』
濱口桂一郎氏『ジョブ型雇用社会とは何か』(岩波新書)が近くの本屋になく岩波書店サイトで試し読みした。『ジョブ型雇用社会とは何か』冒頭部分だけだが、経団連と日経のことが指摘されており、まったく同感だ。今、経団連と日経が労働法政策に悪影響を与えている。

ジョブ型雇用社会とは何か(岩波書店サイト)

『ジョブ型雇用社会とは何か』試し読み(PDFファイル)

これからのテレワークでの働き方に関する検討会
濱口桂一郎氏は厚生労働省の有識者会議「これからのテレワークでの働き方に関する検討会」構成員(委員)だったが、その検討会が作成した報告書には不満がある。

経団連などの提言・要望のとおりテレワーク深夜・休日勤務原則禁止が指針から削除されたが、その反面、健康確保措置としての「つながらない権利」はEUのように「権利」としては明記されなかった。

これからのテレワークでの働き方に関する検討会(厚労省サイト)

多様化する労働契約のルールに関する検討会
今、政府は裁量労働制対象拡大、無期転換ルール見直し、限定正社員制度ルール明確化といった労働法政策を進めている。これらは厚労省検討会で議論され、その後、労政審で審議されるが、経団連要望や日経社説のまま進捗しないよう注視したい。その意味でも『ジョブ型雇用社会とは何か』は読んでおこう。

多様化する労働契約のルールに関する検討会(厚労省サイト)

これからの労働時間制度に関する検討会(厚労省サイト)

Policy(提言・報告書)(経団連サイト)



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