鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Cornell & Diehl - Derringer バルク

2022年01月26日 | パイプタバコ
2022年 1月

今回はまたバルクタバコですが
Cornell & Diehl - Derringer となります

Derringer(デリンジャー)というと
昔子供の頃よく見たアメリカの西部劇で 女の人が護身用にポケットに忍ばせていた
小さな小型ピストルをすぐに思い出しますが

全くその通りの意味で C&D はそういった開拓時代に思いをはせ 手軽にどこでも簡単に喫えるタバコをイメージしながらこのブレンドにそういった名前を付けたのかもしれません

こちらが子供の頃よく見た



その小型ピストルになりますが
じつはリンカーンが暗殺されたときに使用されたピストルもこのデリンジャーであり
至近距離から撃たれれば殺傷能力も相当あるようです

このブレンドのバージニアを Killer Virginia と呼ぶようですが
そういった意味合いがあるのだと思われます


缶入りとバルクで供給されておりますが
圧倒的にお安いのがバルクになります



こちらは缶入りになりますが その違いは如何ほどなのかはよくわかりませんね…
C&D ですから あまり変わりはなさそうに思われますが熟成の問題になるのかもしれません






レディラブド というように書かれていますが
少し硬めのコースカット という感じになっており
詰めるには実に都合が良い感じになっていますね

イエローとブラウンの葉っぱが入り混じっており
ブライトとレッドバージニア それに少しダークバージニアが入っている感じのブレンドになります

少し小麦チックな旨味というかシチューのような風味を感じるのは
明るめのブライトとレッドバージニアの他に少しストーヴされたバージニアの存在があるのかと思いました



レビューを見ても 2017年以降のものしかありませんので
発売の方はその辺りになると思いますが 意外に新しいブレンドなのだと思われ
それまでのC&D のブレンドとは少し違うのかと思いました
ほとんどよく知られていないブレンドになりますが そういった新しさもあってのことかもしれません

しかし 手軽でなおかつ味もしっかりしていますので ストレートバージニアとして
もっと話題に上ってよいブレンドだと思ったのはこのおっさんの感想になります



このブレンド ストレートバージニア ということですが
C&D の中においてそう呼べるのは
CRF
Opening Night
Interlude
Yorktown

などが挙げられますが
CRF はレッドバージニアに特化したブレンドであり限定販売になりますので例外として

一番美味いのは Opening Night になります
おそらく誰もがそう思っていると思いますが その次が問題ですね

Interlude は少し甘すぎますし Yorktown は味に刺激がなさすぎるようです
そうしますと ここでこの Derringer ということになるのですが

正直な感想を言うと
このブレンドは バルクだと値段が随分と安いのですが
味にメリハリがあって タバコ感も申し分がなく
シトラス―グラス―ヘイー小麦の風味 を感じることが出来るブレンドになっていて

手軽で喫いやすいのですが思いのほか味が上等のブレンドになっていますね
一番ではありませんが 飽きの来ない気の置けないブレンドかと思いました(私的感想)

あまり知られてはいませんし 話題にも上りませんが
ストレートバージニアブレンドとして面白いのかと思います

それ以外で実用的な比較対象としては
Orlik - Golden Sliced
Peter Heinrichs - Golden Sliced
Sutliff 507C バルク

こちらのブレンドを挙げておきます
皆フレイクで 507C はバルクで値段も当ブレンドと同じくらいになります

いずれのブレンドも 当ブレンドより人気も高く
オーリックのGS などはとても有名なブレンドになります

オーリックのGS と ピーターハインリッヒのGS はほとんど同じですから味わいも似ていますが
今この私の手元にあるのは後者になり 比較をしながらの感想となります


もとより オーリックのGS にはあまりいい感触を持ってはいなかったのですが
その原因は 味わいがおとなしすぎるということによります


シトラスの香りも強く出て フルーティな落ち着いた甘さがあって喫いやすいのですが
バージニアのタンジィでピカンティな いうなれば少しエッジの効いた味わいにかける部分があって
ヘイとタバコ感にも欠けるところがありますので 味わい的に少し面白さに欠けるのかと思いました


どちらかというとヨーロッパのブレンドには造り的に
そういった傾向があるようですが
SG GH などを含めるとなおさらですが一概にそうとは言えません 

しかしどちらかというと 甘さにしても風味にしても(熟成ということではなく)
味に角があるのがC&D のバージニアということになり
いわゆるアメリカンなバージニアということでしょうか
良くも悪くもそういった特徴が出てきますので ツボにはまればこの私にとって
好みのブレンドになるのかもしれません





軽く詰めての喫煙となります
あまりパフるとホッとになりハーシーさが出てくるようですので
静かに喫ってやるのが良いようです



感想

色合いから見て ブライトよりもレッドバージニアの比率が強いように見えますが
味のイメージからは 当初はブライトバージニアに傾いたような印象を受けました
それだけ明るい甘さを強く感じます


しかし 喫い進めるうちに強く感じるヘイのテイストとタバコ感
小麦を煮込んだようなブレッディな風味と粗いながら味の濃さを感じさせるバージニアの風味は
レッドバージニアのそれを感じさせるようです



点火とともにやって来るのは
ブライトバージニア由来のシトラスと明るい甘さになります
シトラスは程ほどで 強いものではありません

バージニアは甘くまるで砂糖のような甘さを感じます
オーリックや ピーターのそれよりも甘さを強く感じるのですが
シトラスは穏やかです
この甘さは案外砂糖が入っているのかもしれません そんな甘さになります


その甘さに混じって グラスの香りとヘイの香りが立ち上がってくるのですが
このブレンドで強めに感じるのは そのヘイの香りになります

バージニアの風味に少しエッジを感じるのは C&D のバージニアということでしょうか
オーリックのそれには感じなかった味の粗さと濃さを感じるようです
この味に乗って強いタバコ感を感じるのはやはり オーリックのそれにはなかった味わいになります

この部分がこのブレンドの素晴らしいところになるかと思います

タンジィでピカンティなこのバージニアの味わいと甘さ ヘイに乗ったタバコ感が
気取らないこのブレンドの粗削りながら手軽な美味さになります

フルーティというものはこの私感じるわけではありませんが
旨さのきっかけになるような 小麦チックな風味を感じることが出来ます


こういった味わいが混じり合ってこのブレンドの骨格をなすのですが
総じて
甘さも強く感じ 強く喫うと粗くなるのですがエッジの効いた味の強さを感じますので
手軽ながらなかなか飽きの来ないブレンドになりますね


この私にとっては オーリックのそれよりも好みになるでしょうか
C&D においては Opening Night の次 という位置づけになります


しかし ブレンドの完成度という点では見劣りする点は多く
あくまで バルクという値段的なものを考えた場合のお話となります
熟成させるともっと美味くなるかもしれませんが
すぐ喫っても十分に満足を得られるブレンドになるかと思います


予想以上のブレンドかと思いました
そんな感想となります
それでは また

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