はぐくみ幸房@山いこら♪

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カジカガエル

2023年08月06日 | 爬虫類・両生類のお話

 とっても美しい声で鳴く”清流の歌姫”「カジカガエル」。

 とても言葉(文章)では表現できないくらい美しい鳴き声で、「本当にカエルですか?」と思ってしまうほど、惚れ惚れする美声です。

 

 そして、美声だけじゃない!顔もカワイイ

 

 カジカガエルは、渓流や河川に生息するアオガエル科のカエルです

 オスは体長約3.0cm~4.5cm、メスは体長約4.0cm~8.0cmmと、メスの方が大きいです。

 メスは「本当に同じカジカガエル?」って、疑いたくなるくらい、オスより大きい!

(←メス)

(←上:オス、下:メス)

 

 「カジカガエル」という名前の由来は、鳴き声がシカに似ており、川の鹿という意味で「河鹿(かじか)」とのこと。

 個人的には、シカに似てないし、シカより美声やで( `ー´)ノ・・・って感じです。

 カジカガエルの方が、断然、カワイイし、美声!

 

 体は灰褐色で、普段は、川の岩や石に溶け込んでいます。

 鳴き声は聞えど姿は見えず、といった感じで、川沿いを探しても、なかなか見つけることはできません。

 そして、まだまだ小さいカジカガエルJrは、もっと見つけにくい!!

 そんなカジカガエルを見つけ出す事も、川遊びの醍醐味(^_^)v

 

 オスの「フィフィフィフィー」と美しい鳴き声を楽しむため、昔の人は、カジカガエルを籠で飼育し、鳴き声を楽しんだそうです。

 僕の師匠は、子供の頃、修験者にカジカガエルを売って、小遣いを稼いでいたそうです。

 たまーに、間違ってメスを売ってしまい、「鳴かへんかったゾ!」と言われたこともあるそうです。

 このお話を聞いて、僕も鳴き声を楽しもう!と言うことで、夏になると、カジカガエルを捕まえて、水槽で数日ほど飼育し、カジカガエルの鳴き声を楽しんでいます。

 

 さらに、カジカガエルは、万葉集の中でも「かはず」と歌われて、登場します。

 昔の人も「美声」と感じていたんですね。

 早ければGWの連休明けには、「フィフィフィフィー」と美しい声が聞こえます。

 この美声を聞きながら、川を眺めたり、川沿いを歩くのが本当に楽しい!

 聞きなれてくると、川の流れる音と「フィフィフィフィー」という鳴き声を聞き分けることも出来ます。

 

 4月~8月くらいまで鳴いていますが、個人的には、7~8月が一番涼しげに聞こえるので、今の時期が一番カジカガエルの美声を楽しめるのではないかと思います。

 

 ちなみに、ヒノキの樹皮の中にいたレアなカジカガエル。

 川から遠く離れた山の中で、カジカガエルを見かけるって、超レア★★★★★です 

 

 カジカガエルはキレイな川を好むので、いないところには、本当にいないけど、いるところにはめっちゃいるぅ~(^o^)

 カジカガエルの声が当たり前のように聴くことが出来る生活って、とっても贅沢だと思います。

 まさに、田舎ならでは、山村ならではの生活です。

 

 8月になり、夏休みもこれから!

 川へ行って、カジカガエルを探そう!

※2020年7月の記事を改編


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