納骨の前に

2022.12.01

テーマ：認知症(611)

なんだか今でもかあさんが特養にいるみたいな気がすることがある。
と言う夫。

そうやね〜
と答える私。

コロナ禍で面会にも行けない時期が長くて、会わないまま特養にお世話になりっぱなしだったから。

今の状態も、かあさんが生きてた頃とかわらない気がするよね。

きのう、友達と会ってランチをした。
トシ取っておしゃれをしなくなったって話をした。

そうそう
かあさんと同居した頃から余計にそうなった。

認知症のかあさんとの闘いが激しくて、心の余裕がなくなった私。
おしゃれする余裕もなくなり、2〜3枚のＴシャツと黒と白の2本の綿パンを着回すだけ。
いつも同じカーディガンを羽織ってた。

それから今もあんまり変わらない。
かあさんのせいにしちゃ悪いけど…

かあさんのおかげで大変な人生やった。
なんの面倒もみてくれなかったかあさんの面倒をみてばかりで。

そう夫が言うので、
かあさんはもういないんだよ。
これから人生取り戻したら。
と言ったら、

あかん
ダメージ大きすぎてまだ引きずってる。
と夫は言う。

忘れることはできない。
でも、家に残ったかあさんの持ち物、早く処分しちゃおう。

そして、新しい人生を始めようね。

と言っても怠けものの夫と私。
なかなか進まないよ。
かあさんの残したガラクタ、多すぎるし。

やっとあさって、納骨に行く。
夫は今、かあさんと、ずいぶん前に死んだお父さんの、2人の名前を刻むプレートの申し込み用紙を記入してる。

そのお墓は合葬のお墓だけど、かあさんととうさんが仲良く一緒のプレートを付ける。

かあさんは、時々ボヤいてた。
あんな人と結婚したばかりに、ひどく苦労した。
ってね。

一緒のお墓に入るの、どうかな。
あなたがたの息子が決めたことだよ。
かあさんは死んだらどこのお墓に入りたいとか、全然何も言ってなかったから。
きっと大丈夫だよね。
とうさんも喜んでるよね。

仲良くやってね。

にほんブログ村