いい日旅人

いい日、旅日和、きれいな夕日を追いかけて日本をめぐります。
備忘録としての股旅紀行。時には異国を歩くかも。体力次第。

北の秘境駅探訪(6日目)

2022年09月12日 | このたび

最果ての 駅舎見送る 秋寂寥



北の国から、
5時起きで駅に急ぐ、
初秋北国の夜明けは早い、
大雪山系稜線のシルエットが石狩川に映る、
紅色に空を染める朝焼け、
なんと神々しいことか、















新旭川初発6:20の宗谷本線、
稚内行きの2両編成キハ54、
朝日を受けながら比布駅から登坂路線、
塩狩峠を越えると天塩管内の穀倉地帯、







和寒、剣淵、士別、名寄へ、
名寄で後方1両は切り離し、
1両編成で音威子府へ、
音威子府駅の黒いそばはもう味わえない、













音威子府からは天塩川淵に沿い、
秘境駅の連続する区間、
乗客のほとんがカメラを持って、
車内を右往左往、
被写体を追いかける、
そのスジでは有名、
到達難易度上位ランキングの糠南駅、





当初は糠南駅で下車し滞在、
折り返すことも考えた、
1日に上下3本の普通列車しか停車しない、
何もない秘境駅で2時間滞在すれば、
折り返しの列車に乗れる、
結論はその先の幌延駅着で1時間滞在、
折り返すことに決定、





最後まで迷っていたが、、
糠南駅10:06到着、
乗客の鉄子さん女性ひとりだけが下車、
他の乗客の一斉の視線が強者に注がれる、
今年は5月にも車中泊の股旅、
秘境駅めぐりの旅で糠南駅は訪れている、
駅への農道は車両での到達も困難、
キタキツネだけでなくヒグマも出没する、
付近には人家はもとより、
人間の生活感はまったく漂っていない、





次の折り返し列車に乗るまでは孤独に耐えるしかない、
ホーム上の物置倉庫の簡易待合室には、
ビール箱に座布団、
人ひとりだけ入室できる、
訪問ノートには来訪者のメッセージがぎっしり、
次の列車の到着をじっと待つしかない、







その後幌延駅着は10:33、
町役場前の公園で持参した昼飯タイム、
折り返しの名寄行き11:47発に乗車、
さっきの糠南駅着12:11、
案の定、
先ほどの鉄子さん一人がホームで待っている、
2時間もの寂寥の中、
孤独な時間、
何もない、
人ひとりいない木造のホームで過ごされた訳だ、
素晴らしい鉄の魂を見せていただいた、





宗谷本線上りの1両編成ディーゼルカー、
終着の名寄駅着14:17、
乗り継ぎ名寄発の快速は塩狩峠を越え旭川、
さらに乗り継ぎ、
札幌駅に到着したのは18:47、















宿泊は3日前まで滞在していた同じホテル、
再びサッポロ割の恩恵でチェックイン、
宿泊費実質タダ、
ありがたくクーポンもいただく、
持っている7日間有効のJR乗り放題チケット、
明日はどこの秘境駅を探訪するつもりか、









いまはもう秋、
大都会サッポロ、
涼秋の夜はしずかに深まる、




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