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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

『AI時代の感性:デジタル消費社会の「人類学」』①

2024年03月13日 | 現代の病理

『AI時代の感性:デジタル消費社会の「人類学」』(2023/9/2・ダニエル・コーン著),林昌弘翻訳)を借りてきました。

ますは本の紹介から。以下、本紹介からの転載です。

 

SNS依存社会で数値化される「個性」

「AIは絵を描いたり音楽をつくったりできるが、自分の生成したものが美しいかどうかは判断できない。判断できるのは、感情を持つ人間だけだ。」(本書より)
ハイパー資本主義における、SNS依存社会で数値化される「個性」とは? 本書は、DXとともに「自己同一性」の揺らぎが認められる時代、デジタルには生成しえない「感情」の重要性を説く──より創造的に、対話するために。
デジタルトランスフォーメーションにともなう経済社会は、人類史上においてまさに前例のない暮らしであり、水平的かつ世俗的であろうとする社会だ。しかし、「現実の世界」は変調をきたしている。SNSでは、「ネットの向こうに生身の人間がいる」ことを忘れさせるまでに分断や憎悪が煽られる。では、どうすればいいのか。
フランスを代表する経済学者が、デジタル消費社会における人類の生き方をめぐり、クリアな視座を提供。専門の経済学はもちろん、脳科学、哲学、文学、人類学など人文学の最新研究も適宜ダイジェスト紹介しつつ、来たるべき「文明」を展望するベストセラー・エッセイ。

[目次]
イントロダクション
第一部 デジタル幻想
第1章 身体と心
 ターミネーター/理性と感情/デカルトの「誤り」/人工知能(AI)
第2章 愚かさと懲罰
 野生の思考/監視型資本主義
 第3章 ロボットを待ちながら
 王の死/サービス産業/考えるロボット/今世紀の課題
第4章 政治的アノミー
 人々を貧しくする経済成長/労働者の自殺/政治革命/民衆の声
第二部 現実への回帰
第5章 社会的な想像力の産物
 友達一五〇人の法則/ボノボとチンパンジー/四つの社会/世俗の時代/族内婚の勝利/ポストモダンの精神性
第6章 冬来る
 二十一世紀の危機/気候時計/依存症社会
第7章 一〇〇年後
 豊穣の世界/SFの世界に戻る
結論にかえて
 訳者あとがき
 索引/注(つづく)

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