腹痛の患者さんに出会ったら、まず急性腹症を除外しなければいけません。急性腹症とは、緊急手術を含む迅速な対応が必要となる可能性が高いと考えられる強い腹痛が生じる病気の総称であり、基本的には鍼灸、あるいは手技療法の対象外である。鍼灸・手技療法が対応範囲は、例えば、お腹を冷やしたり、不潔なものを食べたりすることで起こした急・慢性腸炎のような病気です。もちろん、生理痛による腹痛みたいな病気も治療対象です。
治療に当たって、もちろん、直接腹筋にアプローチしでもいいです。私がよく腹斜筋を中心に治療します。触診による判断で、凝っている筋肉を治療すればいい効果が得られます。
もう一つの治療点は腰椎第三番横突起あたり、このあたりに硬結、しこりを探し出し、鍼あるいは手技でこの硬結を潰します。この硬結が消えれば腹痛の症状も消えます。とても即効性の高い治療法です。ぜひお試しください。