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カテゴリ:【本】批評、考察
批評について知りたくて、学生向けの本なら分かりやすいかなと思って読みました。
『「感想文」から「文学批評」へ 高校・大学から始める批評入門』 小林真大 小鳥遊書房
この著者の本は、以前『詩のトリセツ』を読んだことがあります。
今回読んだ本は、大学で文学を学びたい高校生や、現在文学を学んでいる大学生に向けて、批評のスキルが身につくように、文学批評のコツが理解できるように書かれた入門書。
批評についての知識がまったく無い私には難しく感じ、ノートをとりながら3日に分けて読みました。
その割には、内容がほとんど理解できていない気がしますが……。
批評の具体的な書き方が手取り足取り書かれているわけではなく、
・作家論 ・ニュークリティシズム ・読者論 ・構造主義 ・イデオロギー批評 ・メディア論
それぞれについて解説されていて、文学批評の歴史が分かります。
大学の文学部では、こういうことを学んでいるのかなぁ、と思う内容でした。
また19世紀のイギリスで文学部が最初に創設されたのは、人々を洗脳しコントロールするためだったという背景も初めて知り、勉強になりました。
頭が弱い私は、難しいことを考えず単純に読書を楽しんでいたいなぁと思ってしまいますが、文学への風当たりが強い現状では、文学の価値を守るための「理論武装」が必要とのことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.06 06:50:20
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