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京の一枚

京都 紅葉100シリーズ 泉涌寺 来迎院(らいごういん)


泉涌寺来迎院は、正式には明応山という山号を持つ泉涌寺の塔頭で、寺伝によれば、弘法大師空海が806年(大同元年)に創建したとされています。




泉涌寺自体が855年(斉衝2年)建立の法輪寺を前身としていることからしても、この創建時期自体に信憑性は薄そうですが、堂宇が建てられたのが泉涌寺第四世の月翁律師の頃(1218年(建保6年))とすれば、合点がいくところです。



泉涌寺も含め、当時の伽藍は応多の乱の兵火で焼け、来迎院が再興されたのは1597年(慶長2年)、前田利家によってとなります。


その後、この寺の大荒神が安産の守護神として信仰されたことから、朝廷から安産の勅願所に指定され、朝廷の菩提寺である泉涌寺の別当という地位を得るに至りました。


元禄期には、大石良雄(内蔵助)が檀家となり、書院や茶席含翠軒を建立して、世間から隠れるように茶を楽しみつつ、茶室で討ち入りの密議を行ったと伝えられています。


そのことから、来迎院の庭園は「含翠の庭」と呼ばれ、現在に当時の姿を伝えています。




日本音楽の源流といわれ、民謡や演歌などに大きな影響を与えた「声明(しょうみょう)」。


声明とは寺院で行われる法要儀式の中で、仏教の経典などに節をつけて唄う仏教音楽です。




アクセス


京都駅から…京都バス 17・18番「大原」下車 徒歩約10分


参拝時間: 9:00~17:00


拝観料: 300円


住所: 京都市左京区大原来迎院町537


お問い合せ: TEL.075-744-2161




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