僕が唯一、きみに求めることは誠実さだ。
習い事に興味がなくてグズって行きたくないと言ってても、
宿題をあまりやらなくても、だらだらテレビを見ていても、
それはそんなに怒ったりしないけれど、
嘘をついたり、自分を偽ったりすることについては厳しいつもりだ。
それはね、僕が何よりも大事にしていることなんだ。
どんなに失敗しても、どんなに恥ずかしいことになっても、
たとえ何かの間違いで人を傷つけてしまった時でも、
自分に正直にいて欲しいと思う。
友達が大事だよときみに言ったけど、
信用しあえる間柄でないと友情は生まれない。
仕事に熱中して取り組む機会があっても、
真面目にやらない人には何も任されない。
誠実であればこそ、幸せな人生に繋がると僕は信じている。
僕の大事なきみには、それだけは守って生きて欲しい。
これは僕からの唯一とも言えるお願いです。
そしたらずっと幸せでいれるよ、きっと。
I. Takashi
僕はいつも、自分が感じることを一番大事にしている。
だからニュースを鵜呑みにはしないし、信じることはない。
初めて住んだ海外、上海での生活経験がさらに大きな影響を与えたと思う。
きみが生まれる前、2011年に上海で住み始めたときから感じた、
刺激的で、優しく、多種多様な人と価値観が渦巻く環境での生活。
日本で報じられている中国のニュースの内容と全く違っていて、
実際体験することの大事さを身をもって感じた生活だった。
生活だけではなく、仕事や研究、スポーツや音楽、アートでも何でも、
きみが興味を持ったことなら何でも、勇気を持って飛び込んで欲しい。
文字や映像で見ることや知ることだけではない、
身体で、頭で感じる感覚や雰囲気は全く違う。
緊張感、音や波動、匂いやリズム、体感や感覚など、
自分の身体で感じること、そして感じたことをきっかけに、
新しい自分に向き合うこと、探求すること。
そういうのは僕がすきなことだけど、
きみもやってみるといいよ。
せっかくこの世に生を受けて、
こうやって生きているのだから。
I. Takashi
昔話したことがあるかもしれないけど、
僕は小さな頃から引っ越しが多くて
同じ場所に３年と定住したことがない。
でもそのおかげか、いろいろなところに住むことには積極的。
いろいろな経験をしたいし、見たい、知りたい。
でも海外の場合は特に、旅行で行くのと違って、
住むとなると国のルールや言葉が違うこともあり、
困難なことやトラブルに巻き込まれたりもする。
本当に困ってしまうことが山ほど起こる。
そんなときに無償で助けてくれるのはきみの友達だ。
損得なしで自分の力になってくれる。
そのきもちだけで本当に嬉しいし、
そして実際、すごく感動する。
大事な友達と共にあるのは、少し離れるとよくわかる。
また戻ってきたときに、会いたい人がいるということは、
何にも変えて楽しい。
綺麗な風景、ここちよい暮らしの中に、
友達の存在は欠かせないものだと実感する。
結局、どこに住みたいかということになると、
お国柄や仕事の内容、そこに居住できる権利などいろいろあるけど、
大事な友達がいる場所が一番いいのではないか、と思う。
それは、自分に大事なパートナーがいたとしても同じで、
パートナーと友達と、いろいろと輪が広がるのも楽しい。
さらにパートナーとの関係にも新しい刺激と変化を与えてくれる。
誰かにために生きることができること。
それは何よりも素晴らしく、掛け替えのない時間を作れる。
感動できる毎日を送ってくださいね。
I. Takashi
上手くいくと思ったのに、うまくいかない。
目標を果たすことができない。
理由はわからないけど気持ちが乗らない。
いろいろな理由で前をしっかし向けない時が必ず来る。
そういう時には一旦リセットするべきだ。
それまで集中していたことを一旦停止して
全然違うことをやるのもいいし、何もしないのもいい。
僕もそうやって生きてきた。
一生懸命やることや、集中することとは別に、
力を抜くこともすごく大事なことだよ。
食べるものを体に合うものにして、体調を整えて、
太陽の下でしっかり日光を浴びて、
人間らしく生きるための休息の時間。
いつもの君をを取り戻すためには
そんな時間も大事にしてね。
I. Takashi
きみがどんな人と一緒に将来生活するのか、
今は全く想像がつかない。
女性なのか、はたまた男性なのか。
日本人なのか、日本人でないのか。
日本で生活するのか、アメリカなのか、ヨーロッパなのか。
どんな人でも応援する。
自分の息子を信じている。
I. Takashi
