tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

サンゴ受難

2020-08-04 22:55:29 | bad news

この7月は台風の発生がなかった。あのすさまじいエネルギーで海の水を引っ掻き回す台風が発生しなかったことで、どうやら海水温は上昇したもよう。
沖縄など南の島でサンゴの白化が軒並みという。

加えてサンゴを覆って窒息死させる海綿生物の一種「テルピオスカイメン」。沖縄本島や鹿児島県徳之島に加え今帰仁村や大宜味村では1キロ以上の距離にわたりサンゴ礁がテルピオスカイメンに覆われ、生息範囲が拡大しているという。

テルピオスカイメンは1日に1~2ミリ成長し、生息範囲を広げる。水温が高い夏場に成長速度が上がる。厚さ約1ミリ程度。サンゴの表面に張り付くが、覆われた部分からサンゴは死んでいく。

サンゴおよびサンゴ礁がなければ、CO2濃度のバランスが崩れ、海洋生物すべてに大きな影響がある。つまり、二酸化炭素の吸収が減る。なので、温室効果ガスの減少が少なくなり温暖化が加速する。また、「バリアリーフ」とも呼ばれているように、強い海流や高波を和らげる防波堤として、海岸を守ることもなくなる。

サンゴ礁は環境の変動の影響を最も受けやすい生態系の一つだ。サンゴ礁の異変の察知やその原因究明、対策の実施などさまざま人々が連携して取り組む必要がある。


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