日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

クサノオウ(草の王・瘡の王)

2023-06-03 07:00:00 | 植物

4月の終わり頃からずっと黄色い花を次々と咲かせていた「クサノオウ」です。

 

1ヶ月後には3~4cmで棒状のさやがたくさんできていました。

 

クサノオウはちょっと変わった子孫の残し方をします。

さやの中にのタネは熟すと黒くなり、そこに『エライオソーム』という白い脂肪の塊が付きます。

この「エライオソーム」はアリの大好物です。

さやが弾けてこぼれたタネをアリが巣に運ぶのです。

その結果、今ある場所とは別の場所でクサノオウが新しく芽を出し、増えていきます。

 

茎や葉をちぎると悪臭のある黄色の有毒な汁が出ます。

この汁は皮膚に触れると炎症を起こすらしいのですが、それも見方を変えれば薬となり、逆に皮膚病薬としても古くから知られているようです。

「毒と薬は紙一重」と言われている、そのままですね。

クサノオウ=『草の王』、『瘡(くさ)の王』、『草の黄』などと漢字が当てられています。

瘡は皮膚病のこと、黄は黄色い汁のことのようです。

 


 

学名:Chelidonium majus  L. var. asiaticum

英名:Greater celandine、Swallow wort

別名:タムシクサ、イボクサ、チドメクサ

科名・属名:ケシ科 クサノオウ属

原産地:日本、東アジア

 


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