自粛の毎日で、皆さんはどのように過ごされているでしょうか。
私は、2016年に活動が終わってしまった「女声合唱団風」の
コンサートの録音が沢山残っていて、それを引っ張り出して
聴いたりしています。
「風」は2001年からコンサートを毎年開いてきましたが
2007年に、団員がまだ若くてパワーのある伸びやかな響きで
「木」という女声合唱とピアノのための作品を歌いました。
この作品は2003年「女声合唱団レガーテ」さんが
林光さんに委嘱初演された【「木」佐藤忠良氏 画/木島始 文】に
作曲された合唱曲です。
この絵本の紹介文には「木をじっくり見たことがありますか?」と
書かれています。
子供目線のように、木の気持ちを中心に書かれた
木島さんの文というか詩がシンプルで、これにつけられたメロディーは
木の息づかいや葉っぱのそよぎや、木の幹の声や小枝のささやきが
森の中でくるくると回る映像のように聞えてきます。
「大きな木はなにをかんがえているのかな 大きな木をえにかくと
大きな木はいろいろはなしをしてくれる」
「そらをみあげながら かぜのうたをきいている 大きな木はそらが
だいすきなのだ」
「むかしといまが いっしょにいきをしている 木のこぶこぶ」
全部で10曲13分ほどの少し長い演奏です。1曲1曲に
木の気持ちが聞こえるようですが、最後の2曲は特に面白いと思います。
ご興味あリましたら退屈しのぎにでもお聴き頂ければ嬉しいです。
イヤホンかヘッドホンでお聴き頂くと、ホールの臨場感が感じられるかと
思います。