conparu blog

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認識のゆがみ

2022-05-13 15:25:49 | 随想

物事には始めがあって終りがある。因果の法則に照らせば、ロシアのウクライナ侵攻は始めなのか結果なのか?われわれの目には始めに映るのだが、プーチンと取り巻きには結果だという。つまり、悪いのはウクライナで、EU側に走った浮気者だから「二度としないように思い知らせてやる」と殴る蹴るのDVに及んでいると云った、下町の無教養な叔父さんの趣が、ロシアの正当性を主張する根拠なのだろう。ロシアは小国と云われる由縁でもある。ウクライナの瓦礫の廃墟を見れば、今まで中立国だったフィンランドやスエーデンも、ロシアに信をおけない、おぞましい存在として、EUへの加盟に舵を切ったと云うのは、イヤと言うほどその気持ちが分る。

ウクライナの現状を、ロシア国民の多くはプロパガンダによって、叛乱分子の一掃のため、ウクライナを救うために義勇軍を送っているのだ、と信じている。真実から目を反らして相手国の心情に無関心でいられるのは、ロシアだけのことではない。
我が国においても沖縄基地問題は長年の腫れ物のように、問題を押しやることで本土の平安を得てきた。何が問題かは足下に問題を抱えてこそ、見据えることも出来るのではないか。

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