雑学的好奇心に満ちたツーリングレポート

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新年最初の花の便りは爪木崎から

2021-01-16 21:50:43 | ツーリング

年が明けると、春の訪れを少しでも早く感じたくて、花の便りを追ってツーリングに出かけるのですが、トップバッターに伊豆・爪木崎の水仙を選ぶことが多いです。
1月下旬は厳冬期ですが、一日も早く春を感じたい気持ちが先走ります。

関東には南房総鋸南町に日本三大水仙群生地の一つに数えられる「江月水仙ロード」「をくづれ水仙郷」と2ヶ所の水仙の名所がありますが、神奈川県西部からは日没が早いこの時期、陸続きで相模湾沿いに南下して行ける伊豆下田・須崎半島の景勝地、爪木崎に気持ちが向かいます。

西伊豆側の海岸線は海面から高い場所を縫うように走る道路が主体ですが、東伊豆側は大室山の溶岩が海岸線に達した城ヶ崎などを除いては、海を間近に感じる場所を通っています。
房総の九十九里有料道路を通称「波乗り道路」と表現しますが、東伊豆にも熱海ビーチラインのように距離はそこまでありませんが、海沿いの快走路がたくさんあります。
下の写真は熱海ビーチラインから見た熱海の中心部です。

爪木崎の水仙は、12月下旬〜1月には海岸の段丘一帯、10万平方メートルのエリアに300万本以上の水仙が咲き、伊豆下田観光協会のサイトで開花状況もチェックできます。
ただ、この開花状況は花が咲き始めると割と早い時期から「見頃」という表示が付きますが、実際には1月中旬以降が、花も十分な数が咲いていると思います。

水仙まつりは毎年12月20日から1月31日まで。期間中は下田太鼓の実演や郷土料理「池之段煮味噌鍋(いけんだみそなべ)」が振る舞われたりします。
ちなみに「池之段煮味噌鍋」は、爪木崎の浜で漁師たちが朝早く獲った磯の魚や貝を豪快に鍋に投入し、ワカメや野菜と一緒に煮立て、自家製の味噌で味付けした素朴な漁師鍋。
穫れたての魚介を煮込んだ一杯が、体を芯から温めてくれます。

淡く白い水仙とともに見頃になる赤いアロエが彩りを添えています。
オフシーズンの海は透明度が高くとてもきれいで、冷たい空気と相まって心が洗われる思いがします。

さて遊歩道を突端まで歩くと爪木崎灯台にたどり着きます。
爪木崎灯台は「恋する灯台プロジェクト」に認定された灯台です。
これは、日本ロマンチスト協会と日本財団が共同で実施するプロジェクトで、灯台を「ふたりの未来を見つめる場所」として定義することで「ロマンスの聖地」へと再価値化していき、日本全国の灯台からロマンスの聖地にふさわしい灯台を「恋する灯台」として、灯台がある地域を「恋する灯台のまち」として認定、地域の観光資源としての灯台の価値を見直すことで、灯台に訪れる老若男女を増やして海への関心を高めていくことを目的としているそうです。
https://romance-toudai.uminohi.jp/

爪木崎灯台からは伊豆諸島が一望できます。左から大島・利島・鵜渡根島・新島・式根島・神津島。
東伊豆の海岸線からは伊豆諸島を臨むスポットがたくさんありますが、爪木崎からは島々がより近くに見えるように思います。
運良く空気の透明度がとても高い日に訪れることができると、新島の左側に三宅島が、新島越しに御蔵島が見えることがあります。
国道135号線沿いで河津と白浜の間にある「尾ヶ崎ウイング」や、稲取の伊豆アニマルキングダム手前を右折してすぐの保育園を左折、狭路の急坂を登ったところにある「東伊豆町風力発電所」の展望台からも伊豆諸島はよく見えます。

下は尾ヶ崎ウイングから見下ろした伊豆白浜。

東伊豆町風力発電所付近より、背景は伊豆大島

観光案内などには伊豆諸島を伊豆七島と表記しているものもあり、江戸時代の主な有人島が伊豆大島・利島・新島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島の7島だったことに由来します。
その後、八丈小島のように無人島になった島や明治以降に移住が進んだ式根島などがありますが、実際の有人島はそれ以上あって7島以外の島に対しては差別的だという意見がありました。
特に青ヶ島村は機会あるごとに各団体に名称変更を陳情してきたそうです。この結果「伊豆七島観光連盟」は「東京諸島観光連盟」に改名されたりしています。

爪木崎近くのランチスポットとしては下田市内を真東に流れる稲生沢川(いのうざわがわ)河口近くの「勝(かつ)」に度々立ち寄ってお昼を頂いています。
もとはお寿司屋さんだったようで、お刺身や種類豊富な海鮮丼、甘くて舌触りの良い穴子が自慢のお店です。
http://izu-katsu.com/

また、道の駅「開国下田みなと」の向かい側、下田魚市場の食堂「金目亭」では金目煮付けや炙り金目など金目鯛が主役の料理を食べることが出来ます。
金目鯛が美味しい時期は12月から2月だそうで、金目鯛も生息場所によって3種類(キンメダイ・フウセンキンメ・ナンヨウキンメ)あるらしく、下田で水揚げされる大島近辺の脂が載った上質のキンメダイが『地金目』『トロ金目』と呼ばれて、ブランド化された高級金目とされています。
先日に立ち寄ったときは炙り金目を頂きましたが、刺し身より美味しかったです。

炙り金目丼

ツーリング恒例のアイスクリーム・ソフトクリームは「伊豆高原ケニーズハウス」がオススメです。
伊豆のフレッシュな牛乳のみを使用したミルクソフトが看板で、伊豆半島各所や都内のサンシャイン池袋・豊洲に売店やカフェを展開しています。
よく寄るのは「旅の駅グランバルポート店」
http://www.kennys-house.com/

温暖な伊豆は2月になると、熱海や修善寺などの梅園から花の便りが届きはじめ、河津や南伊豆からは早咲きの河津桜が咲き始めます。
ソメイヨシノの開花が待てない方は、伊豆へ一足早い花見に出かけてはいかがですか。



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2 コメント

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Unknown (tyebu)
2021-02-04 15:14:20
突然コメント失礼致します。
昔、爪木崎の近くに住んでいました。
お写真懐かしかったです。
ありがとうございました😌✨
Unknown (2009414hgtc)
2021-02-04 15:27:26
@tyebu コメント、ありがとうございますm(_ _)m
須崎には子供の頃、家族旅行で泊まったことがあり、下田で観光したこともあって、好きな観光地です。
今後も周辺の観光スポットをブログに書いていきたいと思っています。

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