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太宰治・ホノジロトウジ「駈け込み訴え」(立東舎)
![]() 青空文庫という、著作権が、多分、フリーになっている作品を読むことができるインターネット・サイトがありますが、あそこで読むことができる「近代文学」の短編に、ボクは知らない人ばかりですがイラストをつけて、絵本というか、画集というか、 「文豪の名作×人気イラストレーター」、「小説としても画集としても楽しめる」 と銘打ってシリーズ化されていて、すでに50作くらい出版されているようです。 で、図書館の新入荷の棚に並んでいるのを 「なんだ、これ?」 と借り出してきたのが、太宰治の「駈け込み訴え」でした。 絵本風の贅沢な装丁で1800円!、 「うーん、やるな!」 と唸りました。 だって、イラストだけでは売れそうもない(失礼!ホントはかなり人気なイラストレーターのようです。)、けったいなイラスト集に、元値0円の「文豪」・「名作」とコラボするというか、色付けするというかで1800円ですよ。 奥付を見ると2023年の発行で、2024年には2刷りですからね、人気なんです、これが(笑)。 開いてみると 申し上げます。申し上げます。 懐かしいですね。確かに太宰治です。イエスを売ったといわれるユダを一人称で描いた名作ですね。ユダの口調を、畳みかけるように変えて、心理の重層性を描くところに太宰の才気が輝いている、まあ、ボクは、こういう太宰はキライでしたけど、よく知られた作品です。 で、本書ではイラストと本文が、ほぼ、交互に装丁されていて 申しおくれました。私の名は、商人のユダ。へっへ。イスカリオテのユダ。 で、終わります。 何だか、不思議な部屋に連れ込まれて太宰の作品を読まされている、 落ち着かない、ヘンな印象!ですが、「駈け込み訴え」は、やはり、「駈け込み訴え」でした。 ボクの頭というか、作品の読み方が固いからだろうと思いますが、作品の展開とページを繰るごとに現れるイラストとの関連というか、老人には イラストに「何が描かれているのか」ということが、正直、全くわからない(笑) のには、やはり、疲れました(笑)。 なんだか、 恐るべき時代が始まっている!まあ、そんな気もしましたが、図書館の棚には他にもあったので、もう少し探ってみようと思います。
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