付け焼き刃の覚え書き

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「小説 すずめの戸締まり」 新海誠

2022-11-28 | ホラー・伝奇・妖怪小説
「いいなあ、草太のやつ!」
 なにやら闇の深そうな(ぴりぴりしっぱなしの)叔母と姪を乗せて何時間も車を走らせたあげく、愛車が路肩に転落して使えなくなったとみるやあっさり置いて行かれた芹澤だったが、ひとしきり大笑いした。散々な目にあったけれど、自分がなにかの役割を果たしたような達成感があったのだ。

 映画『すずめの戸締まり』の小説版。映画制作と同時に執筆していたそうなので、ノベライズじゃないですね。原作というより、あくまで「小説版」かなあ。すずめ視点で事件を回想する、彼女の旅の物語。ここ大事。なので、彼女が自分で体験したことでなく、後で本人から聞くこともできなかった部分の物語については言及されてません。具体的には左大臣と羊朗さんとのやりとりとか。
 羊朗さんといえば、妻は「羊朗さんの若い頃の外伝も見たい!」と言っていたのだけれど、息子の「それよりも、今の羊朗さんの声(松本白鸚)で『お返し申す!!』とか聞きたくない?」という意見に「それ!」と共感してました。

小説 すずめの戸締まり】【新海誠】【角川文庫】【過去と現在と未来を繋ぐ、鈴芽の戸締まりの物語】



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