東逗子駅から数分のところに法勝寺がある。
この辺りに源頼朝の邸があったと伝えられている(後に亀ヶ谷へ移る)。
沼間は六浦・田浦・追浜から逗子・鎌倉に至る街道筋のひとつであり、要所と言い得る。
逗子にかけて水田地帯でもあったようだ。
沼間(沼浜)には鎌倉鍛冶の祖のひとりで三浦氏に仕えていた藤源次なる刀工がいたと伝えられている。
残念ながら遺作の例はない。
この背後の鷹取山の西には神武寺がある。
逗子駅の裏手から尾根筋を辿って神武寺へと続く古道がある。
神武寺は密教の修行の場で、義朝に有縁の寺であれば、頼朝以下源氏の武将も訪れているであろう。
参道が曲がる辺り。木々の合間に逗子の街が見える。
掘削されたままの脆弱な泥岩は滑りやすい。
所々に石畳が遺されている。
さほど標高差があるわけではないが、数十メートルを一気に登ると暑い。