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Beach House - Lazuli (日本語訳付き曲解説)

2022-08-04 16:06:46 | 日本語訳付きの曲解説
好きな洋楽の日本語訳(和訳)付き曲解説。

※他の日本語訳(和訳)付き曲解説記事はこちら。


今回紹介するのは、
人にとって特別な色である「青色」に、
想いを馳せたり人生を準えている歌詞の、
幻想的でピュアでノスタルジックで甘くて痛くて切ないドリームポップソングの、
「Beach House」の「Lazuli」です。

なお曲のタイトルの「Lazuli」は、
「群青の空の色」を意味する言葉で、
古代より直観力と創造力を高める力がある
「聖なる色」として崇められてきた「青色」です。


◆BEACH HOUSE - "LAZULI" (OFFICIAL TRACK)

In the blue of this life
(青の中に在るこの人生)
Where it ends in the night
(終わりを迎えるのは夜の中)
When you couldn't see
(見えなくなった時)
You would come for me
(あなたは私の為に来てくれる)

Wonder eyes
(不思議な瞳)
Motion high
(高鳴る動作)
And we don't dare slip on by
(私達はあえてすれ違ったりしないから)
Make us suffer like no other
(他には無いような苦しみが作られる)

Is nothing like lapis lazuli
(ラピスラズリのようなものは何もない)
Let it go, back to me
(それを手放して,私の所に戻って来てよ)

Like no other you can't be replaced
(あなたの代わりになるものなんて他には無い)

Like no other you can't be replaced
(あなたの代わりになるものなんて他には無い)

Like no other you can't be replaced
(あなたの代わりになるものなんて他には無い)
(There's nothing like lapis lazuli)
(ラピスラズリのようなものはありはしない)









シンセとオルガンによる、
幻想的で無邪気さと哀愁漂うイントロに、
天から降り注ぐかのような温かさ溢れるコーラスに、
少年とも少女とも言えない感じの
「中性的」な声の気怠く甘い歌に、
意味深で切ない歌詞。


前半は「まどろみ感」あってドリーミーで、
陽だまりの中に居るような温かい雰囲気で「多幸感」すらあるのですが、
中盤(2:30くらい~)から日が暮れていくような感じになり、
素敵で温かくて甘い雰囲気を切り裂くように、
シリアスでメランコリックで切ない感じのギターアルペジオが入って来て、
痛みを伴いつつ夜の闇の中へ沈んでいく…

その光景は「イノセント」でいて「メランコリック」な感じで、
実にエモくて切ない感じがあるし、
「ノスタルジア」に浸って過去を懐かしみつつも、
過去の「苦しみ」にも向き合って後悔してる感があるので、
幻想的で神秘的でピュアで美しいと同時に、
苦しくて悲しくて痛くて切ない…
聞き終わる頃には、
胸がいっぱいになってエモくて痛くて切ないような、
何とも言えない不思議な気持ちになる…
でも最後の歌詞は、
現実を嘆いてると同時に「達観」してるような感じもあるし、
「気高さ」みたいなものや
独特で不思議な「美しさ」も感じるんだよね~



「青」という色は「人間」にとっては特別な色です。
なんてったって「空」と「海」の色ですから。
人は空や海にいろんな想いを抱くし想いを馳せる。
そんな「青色」の中でも
古代から人気のある青い宝石が「ラピスラズリ」
その他には無い神秘的で特別な青色の宝石は、
現代でも高い人気があります。
近年「タンザナイト」という青い宝石も人気があるように
人は昔からずっと「青色」という物を追い求めている。
そんな特別で神秘的で「聖なる色」である
「Lazuli」という「青色」に想いを馳せる曲であり、
「ラピスラズリ」のように「変わりが無いもの」の大切さを説いた曲でもあり、
大切なものは失ってみて初めてその価値に気付くように、
「後悔先に立たず」という事を、
ノスタルジックに痛々しく切なく伝えてる曲かと。

あと青色というのは、
夜になると「真っ黒」にも見えるし、
宝石に魅入られて人生が狂ったり、
宝石を巡って争いなども起こるように、
「怖さ」もあるように、
夢中になり過ぎて周りが見えなくなる事や求め過ぎる事などの、
明るい面とは「表裏一体」である、
ダークな面も描いてるのも実に絶妙かと!
シンプルそうに見えて「深海」のような深さがある良曲で美曲!



あと大人になるにつれて、
子供の頃の純粋さは失われていき、
大人になるにつれて様々な苦しみを背負わないといけなくなるように、
生きるという事は楽しい事だけはなく、
常に苦しみや悲しみが付き纏います。
ノスタルジアに浸って、
昔を思い出して、
自分を見つめ直すという行為は、
時に強力な心の痛みを伴うけど、
その行為でしか得られないものも多くありますし、
成長する為や生きて行くうえで、
「苦しみ」と向き合うという事はとても大切なので、
結局「苦しみ」という感情(「苦しむ」という行為)こそが、
ある意味では最も尊いものなのかもねw




ちなみに、
「ノスタルジア」は「郷愁」や「懐古」という意味がありますが、
ギリシャ語では「古傷の痛み」という意味もあります。
この曲で感じる「ノスタルジア」は、
どちらかというと「郷愁」というより「懐古」、
そして「古傷の痛み」という意味合いも強いと思うので、
それを頭の片隅に入れながら曲を聴いてもらえるとより理解出来ると思います。





PS
最新作は良い作品だけど過去作品に比べると…な感じだったとはいえ、
「Beach House」自体は大好きなので、
他にも何曲か紹介したいのですが、
いかんせん歌詞が抽象的過ぎるんだよねw
あえて抽象的にして意味深な感じにしてる感じもあれば、
実はあまり中身は無い的な感じもあるので、
感覚的に受け取るのがベストな気がしますが、
今回みたいに掘り下げると
いろんな事見えて来る場合もあるので、
紹介するのは、
もう少し掘り下げてみてからにしようと思ってます。
出来れば今年中に、
あと2曲くらい紹介したいわ~

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