先日の寒波では、大雪が降った地域もあり大変でしたね。
北海道や東北などの豪雪地帯では、水道管破裂を防止するための設備が備え付けられています。
しかし、比較的温暖な関東や関西などでは、そのような設備は備え付けられていないことが多いです。
今回は以下の2点について、わかりやすく解説しています。
- 水道管が寒気で凍結破裂した時に、火災保険から保険金がおりるのか
- 水道管が破裂したときの対処法
- 現役WEBライター・損保会社と保険代理店の元社員
- ガジェット大好き!効率化命!な2児の母
- 保険やお金の専門家(ファイナンシャルプランナー2級)
- 投資歴14年(株式・投資信託・iDeCo・FX・金など)
- 転勤族(11年で6回の引越経験者)
火災保険が使える条件
水道管が破裂してしまった際の損害は、以下が考えられます。
- 破裂した水道管の取り換え
- 漏水による建物や家財の損害
- 階下への漏水による損害
結論から言いますと、保険が使えるかどうかは、契約内容によります。
では使える契約内容とは何なのか、順番に見ていきましょう。
破裂した水道管の取り換え
保険会社によって名称が異なりますが、
- 「破損・汚損」
- 「不測かつ突発的な事故」
- 「水道管凍結修理費用保険金」
これらの補償を担保していれば、水道管の修理費は保険で支払うことが可能です。
ちなみに、破裂した水道管自体の取り換え費用の相場は、平均して2万円程と言われています。
水道管破損による家財の損害
水道管が破裂すると、水道管の修理が必要になるだけではなく、漏水で住宅や家財に被害が出る場合もあります。
そんな時は、建物や家財に「漏水などによる水漏れ」の補償があれば、保険で支払うことができます。
階下の住居者への賠償(マンションなど)
マンションの下の階の住居へ漏水が発生し賠償をする場合は、「個人賠償責任補償」の特約があれば、保険で支払うことができます。
この特約は、火災保険以外にも、自動車保険や傷害保険にもセットされている可能性もあります。どの保険にセットしていても使用できます。
個人賠償責任補償については、こちらの記事でもくわしく記載していますので、よろしければ合わせて読んでみてください。
また、上記の「漏水などによる水漏れ」の補償は、相手方へ賠償をするときには使うことができませんので、証券を確認してみてくださいね。
水道管が破裂してしまったら
まずは写真を撮ってから、止水栓を止めます。
- 一戸建ての場合 → 屋外に止水栓があることが多いです
- 集合住宅の場合 → ガスメーターのメーターボックス内に、止水栓があります
- 賃貸物件の場合 → 管理会社へ連絡をしましょう
その後は、水道修理業者へ連絡をし、見積を作成してもらいましょう。
なぜなら保険請求をする際、写真と見積は必須だからです。
水道管が凍結する理由
寒い地方では12月から3月下旬くらいまでは水道管の凍結、破裂事故が多発しています。
氷点下になると水は凍り始めますが、水道管が凍り始めるのはマイナス4度くらいからと言われています。
水が氷になると、体積は約9%増えます。そのため、水道管が耐え切れずに破裂してしまいます。
水道管破裂を防ぐ方法
水道管破裂を防ぐ方法はいくつかありますが、簡単なものを2つ紹介します。
露出部分に断熱材を巻く
屋外の水道管は、常に外気にさらされているため凍結が起こりやすいです。
そのため水道管が露出・外気に触れている部分に、タオルや断熱材を巻きます。それだけでも凍結防止効果があります。
断熱材はホームセンターなどで販売されています。
水を出しっぱなしにしておく
夜間に水道の水を少しだけ出しっぱなしにしておきます。
出しっぱなしにすると、水道代が心配になりますが、1回につき数百円程度で済みます。
もったいないですが、水道管が破裂して修理する費用(2万円程)よりは、はるかにお安い金額です。
まとめ
・「破損・汚損」「不測かつ突発的な事故」「水道管凍結修理費用保険金」があれば、水道管の修理は保険支払いが可能
・建物や家財に「漏水などによる水漏れ」があれば、住宅や家財に被害が出た場合も保険払いが可能
・「個人賠償責任補償」があれば、階下の住人への損害賠償は、保険支払いが可能
水道管凍結の恐れがある地域の方は特に、保険証券などで補償内容を再確認してみましょう。