とある肉屋のブログ

いろいろな和牛ブランドの中に、”神戸ビーフ”が埋もれないよう、少しずつ発信をしていきます!

商品紹介3 神戸牛 上スライス 特選すきやき 特選しゃぶしゃぶ

2024-04-23 | グルメ
商品紹介の第3弾はスライス系商品の紹介です。

第2弾の紹介で、お魚を例えにして、神戸牛焼肉商品の使用している部位を表現しました。
焼肉は、お魚に例えると、背中と腹側の真ん中あたりからお腹側を使っていると表現しましたが、スライス系商品は、背中側を使用しています。
背中側はお腹側に比べて筋肉質で脂肪が少なく、可食部分が多いため、相対的に価値が高い部分です。
そして、黒毛和牛の特長であるサシが、どれだけ程よく、綺麗に入っているかによって、価値が変動します。
神戸ビーフはブランド牛ですので、この影響をとりわけ受けやすく、ヘレ、サーロインという部位は顕著に価格に影響します。
ですので、ヘレやサーロインは単体で商品化することが多いです。

お店で使用しているスライス系3つの商品は、この背中側の部位を使用してます。
基本的に筋肉質な部位であり、肉の繊維が細かくなるように、スライスで使用しています。
上スライスに対して、特選すきやきや特選しゃぶしゃぶは、肉質、サシの量や入り方により価格が違うというイメージです。
神戸ビーフの美味しそうな模様が見れるのもこちらの部分です。
背中系のスライスは肉の花形です。
そして、お値段もぐっと上がってきます。

ちなみに、すき焼きやしゃぶしゃぶのようなスライス系商品は冬場に需要のピークがあるため、夏場はステーキとして売り出すことが多いです。
見ただけで美味しそうなお肉と分かるやつです。
どちらの商品も、綺麗な模様が入っているので、食べる前に写真を撮っておくと、食べた後からでも、模様だけは楽しめるでしょう(笑)




商品紹介2 神戸牛 焼肉セット 上焼肉 焼肉王道セット

2024-04-11 | グルメ
商品紹介の第2弾として、主力の焼肉を紹介したいと思います。

カルビ、ロース、ハラミ、クラシタ、ハネシタ、ミスジ、カイノミ、イチボ・・・、ちらほらと聞いたことがある語句もあるかと思います。
焼肉屋さんに行って、これってどの部位のことなんだろう?
これって、どんな味なんだろう? って、思ったことありませんか?
それぞれ、ちゃんと、説明できる方は素晴らしい通の方です!
ただ、ちょっと、部位ごとの説明だと、難しくなってしまうので、すごく大雑把に説明したいと思います。
例えが適切かどうかの細かいことは目をつぶってください(笑)

まずは、お魚をイメージして下さい。(笑)
魚は大きく分けて、背中側と腹側の上下に分けることが出来ます。
肉質の特長として、背中側は身が詰まった筋肉質な部位であり、腹側は内臓を守るため柔らかな脂肪性のある部位です。
牛肉も同じように背中側とお腹側に大きく分けることが出来ます。
背中側には、ヘレ、サーロイン、リブロースと言った、聞いたことがある有名な部位があります。
反対にお腹側は?
そうなんです。脂肪が多い部位であり、可食部分を取り出すのが手間で、相対的に背中より価値が下がる部位なんです。
実は焼肉で使用されている部位は、真ん中から下部分が主力なんです。あくまでも、大雑把に言うとですが・・・(笑)
焼肉で使用される部位は、どうしても脂肪が多い部分になりますので、お店で網の上で焼くという食べ方が、適度に脂が落ちて美味しい食べ方になります。

当店で使っている3つの商品は、主にこの部位を使用しており、背中に近くなるほど、上になる感じです。
厳密には、細かく部位ごとに、可食度合いにより価値が違います(笑)
焼肉セットに対して上焼肉と焼肉王道セットは、脂より、お肉らしい味の比率が高い部分を使用しているというイメージです。

ちなみに自分は、脂は好きな方です。
家で焼肉を試した際、いつもはフライパンでミディアムレア気味に焼いて食べるのですが、その日に限って、焼いている最中に電話が鳴って、火をかけたままにして短い電話をしてしましました。
戻ってふたを開けると、脂の溶け出たプールの中で、硬くなった肉がたたずんでいました・・・(泣)
お肉を焼く際の火加減にはご注意を(笑)





商品紹介1 神戸牛 ローストビーフ

2024-04-06 | グルメ
ブログを始めて、少しずつ更新をしようと思いながら、年末から年度末でバタバタとして、結局投稿ができませんでした。
しばらく空いてしまって、何を投稿しようかと思い、見直していたところ、「そういえば、商品に関する投稿をしていなかったなあ」と思い、今日は、ローストビーフの紹介をブログでしてみたいと思います。

まず最初に! 当店の神戸牛ローストビーフが、令和6年度「五つ星ひょうご」の選定商品に選ばれました!
選ばれたのは3月のことでしたが・・・(笑)


評価のポイントとしては、
  • 兵庫県を代表する神戸ビーフを素材で使用していること
  • オリジナルな調理方法で作っていること←企業秘密
  • 旨みと食感
です。
ちなみに価格は、神戸ビーフを使用していることもあり、お高めです。

「3.旨みと食感」ですが、素材の神戸ビーフの中でも、赤身で肉質の柔らかい部分を選んで使用しています。神戸ビーフは比較的に赤身の部分でもサシが入っている赤身部分があります。ここの部分をうまく、サシが溶け出てしまわないように、かつ、火を通しすぎて、肉が硬くならないように調理しています。ここが難しいところです。
その結果、食感があって、赤身の旨味、サシの控えめな旨みが、肉の旨味として出ているかなぁと思います。
実は、牛肉のローストビーフと言っても、牛の種類により脂肪の付き方が違ってきます。日本の黒毛和牛に代表される品種は但馬牛を素牛に持っており、その代表的な特性を持つ、神戸ビーフでローストビーフを作るなら、このサシの旨味を取り入れた商品に仕上げたいという思いから、このローストビーフを作りました。

お召し上がりの際は、ローストビーフを冷蔵庫から取り出して、肉を3mm程度にカットして、「そのまま」、召し上がっていただくのが理想です。

ちなみに、自分は「そのまま」と、少し温めてみようと思い、「湯煎」「電子レンジ」で試してみました。
「そのまま」だと「切って並べて食べるころには常温になれて、このローストビーフの良さが出ている。」、
「湯煎」だと「沸騰したお湯につけすぎると、暖かくはなったが、なんか食感も味もパサパサ感が出てるなぁ。」、
「電子レンジ」だと「あっ、やっちまった。食感も変わり、サシも抜けてる。」
という感じでした(笑)
お試しの際は、火の通しすぎにご注意くださいませ。


セルフ節税で住民税の30%が戻って来る?!

2023-11-22 | お金

この時期になると、会社の事務方には年末調整という仕事が増えます(笑)

会社勤めされている方は、会社から何やら書いてくれという書類を渡されて、何を書けばいいのだ??となっている人も多いかと思います。
簡単に言うと、会社が給与から差し引いていた所得税と、確定した年税額の差額を調整する作業です。
簡単な式にすると、その年納めなければならない所得税は、

【年収】・・・①-1
【税率】・・・①-2
【本人控除】(基礎、給与所得)・・・②-1
【扶養控除】(配偶者、親、子供など)・・・②-2
【保険料控除】(一般、介護、個人年金、地震、国民年金、共済など)・・・②-3
【住宅借入金等特別控除】②-4
とすると、
年間の所得税={ ①-1 - ( ②-1 + ②-2 + ②-3 + ②-4 )} × ①-2
というイメージ式になります。

あくまでイメージです。実際はもう少し複雑ですが、大体これが概算です。

この金額と、会社が預かっているお金の差額を計算して、本人からの徴収が足りているのか足りないのかを調整する作業です。
分かりにくい!
言葉にすると、
「結婚して配偶者と子供を作って、
自分が何かあったときに残された家族が生活していけるような保険料をかけてて、
抱えている家の借金ぐらいは、
税金から少し免除してあげてもええで」
ということです。物は言いようですが・・・(笑)

つまり、所得税は年収額にそのままかかるわけではなく、いろいろと控除される金額があります。
逆に言うと、家族や子供、保険をかけていない人、住宅借入をしていない人はそれだけ所得税を多く払うことになります。

納税は国民の義務ですので、細かい賛否はいろいろとあると思います。
が、本題はここではないのでスルーでお願いします。
なぜ、このブログを書こうとしたのかというと、ちょうど、この時期、年末調整の書類を計算しながら思うことが、この人、税金の対策しているな、この人もったいないな、と思うからです。
知っているのと知らないのとでは、税金が大きく変わるであろう人がいます。
大きく変わる人は、当然年収の多い人なのですが・・・(笑)

さて、タイトルに書きました「セルフ節税で住民税の30%が戻って来る?!」というのは、ふるさと納税のことです。
昨今は、この制度を利用している人も、かなり増えてきたと思います。
すでに、タイトルを見て、ピン!ときた方、お察しの早い方だと思います。
オチまで、お付き合いお願いします(笑)

誤解が無いように訂正させていただきますと、ふるさと納税は節税ではないです。
たまたま、その市区町村に寄付をすると、寄付金として所得税額が引かれ、返礼品が貰えるかもしれないという制度です(笑)

ではなぜ、この制度がこれだけ注目されているのかというと、その返礼品が寄付金の約30%相当価値の物が貰える可能性があるからです。
すでに利用されている人は、この仕組みのお得さはご存じかと思います。
知らない方は、イメージしにくいかと思いますので、少しモデルケースを紹介したいと思います。

【会社勤めを始めて少し給与が上がってきた人の場合】
・年収300万円の場合
・結婚はしていない。子供はいない。
・生命保険はかけていない。
・住宅借入もしていない。
・社会保険料は年間46万円ぐらい払っている。

⇒年間の住民税約11万円

この方の場合、住民税を年間で11万円を納税していますが、その中から、ふるさと納税の限度額約28,000円を、自分の住んでいる地域以外の自治体へ寄付すると、

28,000円×30%=8,400円相当

の返礼品が貰えます。
厳密には2,000円差し引かれるので、6,400円相当の返礼品が貰えるという仕組みです。

ふるさと納税は所得に応じての上限額が決まっているので、その金額以上は、本当の寄付になってしまいます。
また性質的に、寄付金として処理するので、来年の住民税を先に支払うことになるので、最初の1年目はすこし資金繰りが厳しくなります。

ちなみに、こんなケースも考えてみました(笑)

【社畜の危険がある人の場合】
・年収800万円
・結婚はしていない。子供はいない。
・生命保険はかけていない。
・住宅借入もしていない。
・社会保険料は年間117万円ぐらい払っている。

⇒年間の住民税約45万円

この方の場合、住民税を約45万円納税していますが、ふるさと納税の上限額が約13万円あり、

130,000円×30%-2,000円=37,000円相当

の返礼品が貰えると思います。
やっぱり、多い(笑)

これはあくまで概算事例ですので、多少結果は変わります。
詳しくご自身の金額を調べたい方は、「源泉徴収票」をお手元に用意して、「ふるさと納税サイト」の計算シミュレーションを試してみるとよいです。
「ふるさと納税」で検索すると、いろいろと大手事業者のサイトが出てきますので、そこで計算シミュレーションができます。
税金の計算は1~12月が基本となっていますので、今年の適用を受けたい方は、12月の早い時期に寄付をしておいた方がよいと思います。
が・・・、源泉徴収票が会社から発行されるのは、12月の給与の支給日になると思いますので、待っていたら間に合わないかもしれません。
その場合、初めてで分からない方は、11月の給与明細を見ながら、

・給与年収 = 大体の年収
・社会保険料等の金額 = 明細項目の「健康保険料」「介護保険料」「年金保険料」「雇用保険料+ある人は「厚生年金保険料」を合算した金額 × 12ヶ月

を、計算して、支払った生命保険等がある場合は、

・生命保険料の控除額 = 一般の生命保険(上限4万円)、介護医療保険(上限4万円)、個人年金保険(上限4万円)、地震保険(上限5万円)、共済等(上限なし)の上限内の実際金額を合算した金額

を入力すれば、大体シミュレーションが出せると思います。

医療費控除と住宅借入金控除を受ける方は、どちらも控除金額が大きいので、ふるさと納税に充てる税金がないかと思われます。
あくまでも、ふるさと納税を払いすぎてしまわないようにする概算での入力方法ですので、正しく算出するには源泉徴収票を元にシミュレーションすることをお勧めします。

ちょっと、長くなりましたが、ふるさと納税をまだされたことない方は、一度、検討されてみてはどうでしょうか? 



神戸ビーフは本当に高いのか?

2023-11-09 | グルメ

結論。高いです(笑)

あくまで相対的に見た評価です。
個別のブランド個体によって、価格帯は大きく差がありますので、相応の価格が付く場合もあります。
価格はいろいろな要素を取り込んで決まっていくので、なぜかという理由は一つではありません。

ただ、一つ言えることは、神戸ビーフについては、厳格な基準があるので価格はどうしても高くなる傾向にあります。例えば・・・、
◆純血の但馬牛の血統で構成されていること
◆指定された生産農家により肥育されていること
◆兵庫県内でと畜解体されていること
と決められています。

では、その但馬牛の仔牛を含む黒毛和種の仔牛が、直近1年間、いくらで取引されているのかというと・・・

!!! ダントツでした(笑)
年代や季節により、価格変動があるので、一概には言えませんが、総じて兵庫県産の黒毛和種の仔牛は常に高い状態です。
兵庫県の場合は、”純血の但馬牛”を守るために、生産者もそれ相応の仕組みを維持しないといけないので、高価にはなるかと思います。
実際のところは、他にも飼料代や光熱費の高騰があるので、農家の方も厳しいのが現状です。これはどの都道府県の生産者も厳しい状況かと思います。そして、販売する側も厳しいです・・・。

少し暗い部分に触れてしまいましたが・・・、
国産の和牛は高いと思われているそこのあなた!

今は輸入された牛肉と、国産和牛の価格差が縮まっているので、和牛を食べる機会を増やすなら絶好の機会ですよ~(笑)

ちなみに、神戸ビーフは、但馬牛→兵庫県内で育成→兵庫県内で食肉→競売(黒毛和牛 or 但馬牛ブランド or 神戸ビーフまたは神戸牛またはkobe beefなど)という過程を経て決まりますので、生きた”牛”の品種は存在しません。また、神戸ビーフ等の商標使用は神戸肉流通推進協議会の加盟をしていないと使えません。