超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・夢心地

2024-05-04 00:03:05 | 自作俳句
春の川岸辺で浅き眠りかな
春日影初老の紳士寝て読書
春光に光を貯める腕時計

遠景の山に流れる春の雲
春風が悩ましき事運び去る
水温む若鴨達も夢心地

春の野の追い掛けっこや今一度
蜃気楼見知らぬ土地の秘仙境
陽炎の消えて一羽の蝶の舞

逃げ水を物ともせずにペダル漕ぐ
春塵の立ちて見えざる人の顔
湯浴みしてそぞろ歩きの朧ろ月

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