テーマ:辞書・辞典(6)
カテゴリ:小耳にはさんだ話
ネタがないので、最近読んで気になった記事についての感想です。
その内容は、 「宮里藍さんを輩出した〇〇高校の出身」。という表現に違和感がありすぎて、気持ちが悪すぎて、嫌な夢を見そうでした。ということでした。 その理由として、「輩出する」という言葉は、人物が続々と世に出てくるという自動詞であり、用法がおかしいとのことでした。 自動詞の「が輩出した」と他動詞の「を輩出した」がどの程度使われているかGoogleで検索してみると。 「が輩出した」が約 14,000,000 件、「を輩出した」が約 71,500,000 件のヒットとなりました。 ちなみに、MoMo太郎の持っている新明解国語辞典(第八版)によれば、 輩出 ーする(自他サ)※ (次から次へと)多くの有為の人物が世に出る(を世に出す)こと。「この私塾からは優秀な人材がーした/理数系の学者をーした名門大学」 註※「自他サ」とは名詞のほかにサ変動詞の用法、動詞の用法としては自動詞、他動詞がある という結果で、他動詞として使うのはあながち誤りとしてなっていないようですね。ただ、今回調べてみてわかったのは、元々は自動詞としての用法しかなかったそうで、辞書によっては、未だに自動詞の用法のみとしているものもあるそうです。 そんなわけで、この方は今まで、新聞を読んだりする都度、随分気持ちの悪い思いをされてきたのですね。 ちなみに沖縄県出身の宮里藍が卒業した〇〇高校は仙台の東北高校ですが、この学校はダルビッシュ有、荒川静香などの有名アスリートが輩出しています。ですが、確かに宮里藍が輩出、つまり続々と現れるとホラーですね。 人気ブログランキング 新明解国語辞典によれば お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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