普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

何故日本の得意だった企業の技術力を活かせないのか?

2021-03-05 18:33:37 | 企業経営

戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
 先日テレビで新型コロナのワクチンの話を聞いて居る内に何故外国製のことばかり話しているのか。日本でも優れた製薬会社はいくらもあるのに?またコロナの感染者で自宅待機の人の当座の薬として有効なアビガンが使えると判っているのに、何故使えないのかと思っているときに,文春オンラインの「平均賃金は韓国以下--貧しい国になっても日本が生き残るための新常識」という文を見つけました。年寄りの眼から見ると悔しいのですがその一部を書きました。
 日本人の賃金が上がっていないのは、バブル崩壊以降、日本経済が成長を止めてしまったからである。 同じ期間で、諸外日本人にとってクルマはもはや高嶺の花。トヨタ自動車の1台あたり平均販売価格は世界経済に歩調を合わせ約20年で1.5倍になった。だが日本人の賃金は横ばいなので、日本人にとってクルマはもはや高嶺の花だ。多くの若者が愛用するiPhoneは機種によっては1台10万円くらいするが、初任給が20万円の日本人と50万円の米国人では負担感の違いは大きいだろう。 近年、食品などにおいて価格を据え置く代わりに内容量を減らすという隠れた値上げ(いわゆるステルス値上げ)が増えている。内外の賃金格差というのは、こうした形でジワジワと日本人の生活を国は経済規模を1・5倍から2倍に拡大させたので、相対的に日本は貧しくなった。
日本だけが成長から取り残された原因は、ビジネスのIT化を軽視し、従来の産業モデルにしがみついたことだが、これについては本稿の主題ではないので割愛する。原因はともかくバブル崩壊以後の「失われた30年」で、日本経済はかなり弱体化しており、私たちはこの現実を前提に今後のキャリアや資産形成について考えなければならない。活路は「脱日本」海外の方が豊かになっているのが現実ならば、今後はその富を何らかの形で自身に取り込んでいく工夫が必要となる。これまで日本人の資産運用はほとんどが日本国内を対象としていたが、その考え方はあらためた方がよい。30年前であれば、日本における大企業は世界における大企業だったが、今となっては国内で大企業であっても、グローバルでは弱小企業に過ぎないというケースは多い。  株式投資の王道は優良な大手企業に長期投資することだが、その基準に合致する日本企業は大幅に減っている。投資の初心者であればなおさらのこと海外企業に目を向けるべきだ。幸い今はネットが普及しているので、オンライン証券を使えば海外企業にも国内と同じ感覚で投資できる。 仕事という点では、海外で稼ぐことも視野に入れる必要があるだろう
。(以下省略)
 然し日本もかって「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた時代がありました。
 日米同盟と言う名の米国の事実上の軍事保護国になった日本は、軍備の資金の総てを復興へつぎ込み大躍進をしました。然し日本の企業の力を恐れた米国は、日本と年次改革要望書を相互に取り交わすことで日本の企業の力を弱めることを計画しました。だから現実は要望書は日本へだけへの一方通行。小泉さんは米国の意向を忖度して今まで日本を支えてきた「従来の企業活動による社会貢献、技術や従業員や大切にする、そのチームワークと企業への忠誠心による自主管理活動」から「企業や従業員は株主のもの、チームワークより成果主義」の考えを持ち込みました。
 そして現状を見るように米国の政策は大成功。一時期の企業倫理を忘れた数々の不祥事件の続発、虎の子の技術の海外への持ち出し、最近でも中国の1千人計画に日本の優秀な頭脳の参加。コストとしか見られない非正規社員の増大。当然のように企業への忠誠心による自主管理活動はトヨタ以外の多くの企業では沈滞!貧富の格差増大、貧困者対策のための費用増大、文春オンラインのの言うように、日本の経済力も大きく落ちました。日本にとって拙いことに中国が世界第二位の経済力を持つまでの台頭による日本との格差の増大です。
 そして前述の文春オンラインの既述!! 
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追記:小泉さんの果たしたorしている役割
・企業の競争力の低下:これは企業自身の問題。今のトヨタの一人勝ちを見れば判る
・事実上のイラク戦参戦:戦中、戦後を過ごした眼から見れば明らかに戦争行為
・郵政改革:失敗
・原発反対:太陽光パネルの下の農業だけでは大幅に発電量不足。原発の発電量を出す電源をどうする?



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