ブリキ屋

富の再分配が政治の大きな役目と思っています。
疑問を調べ、情報収集・推察して発表しています。

私の発明物語

2022年08月04日 | 経済

今年の一時期オーストラリア人の社長さんの下で働いていました。
ある名前の商標が欲しいという事で頼まれ弁理士さんと数回打合せをしました。
登録時ネットで特許情報プラットホームを知りついでに大昔自分が申請した実用新案をチェックするとすぐ出てきました。

”簡易日よけ帽”

図のように切り込みの真ん中を右まわりに引き上げると紙の張力で天井部が固定されると言う物。
夏の甲子園で女学生が被っている帽子を見てもっと持ち運びができ宣伝効果もあればよいのにと思って考案しました。
しかし自分で申請し特許広報に掲載されると..なんと数カ月後、ウレタンホーム製でお店に並んでいました。
どうやら中国の会社が製造したようです。
張力もないので被るだけ、印刷も出来ないので広告宣伝用としての活用も出来ず大して売れなかったと思います。
私?なんだかやる気失くしたのを記憶しています。

小学生の頃、祖母がよくやかんを火にかけたままうっかり沸騰させたままだったことがありました。
その後体育の授業でホイッスルが目に留まり、お店で買い求め磁石を使って現在のピーピーケトルのようなものを目指しました。
ただ残念ながら当時のやかんは金属でも磁石がくっつかず(アルマイト?)あきらめたのも覚えています。

その後企画室室長として企画提案で一応能力を発揮させていただきました。
悔しかったのはウォーターウェイト。
持ち運びができ水を入れる事で簡単に重しになるポリタンクの活用形。
そんなもの必要ないという当時上司の兄の一言でボツ。
後日の談ですが本人は言った事を全く覚えていませんでした。

初めて発揮できたのが台湾製の当時初めてだった充電式乗用玩具。
ところが本体から伸ばしたコードを家庭用コンセントにつなぐタイプ。
これは100Vの電源から直接つなぐため電気製品取締法により一定の基準を満たし電取マーク取得済み工場で作られたもので無いと販売できませんでした。

そこで発想を転換させ頭の固い重役を納得させるため当時珍しかったコードレス家電の掃除機を購入。
充電器を本体から外してコンセントに差し込み、そこから充電すれば本体は6Vなので電取マーク対象外です。
これにより充電式バイクに始まりベンツや当時55000円のジープも大ヒット。

以上のように発明に必要なのは優れたアイデアはもちろんそれを活かせる環境が整っているかどうか。
むしろそちらの方が重要かもしれません。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿