バルビローリは、遺された録音に鑑みても極めて広範なレパートリーを誇った指揮者であったと言えるが、その中核をなしていたのはマーラーとシベリウスと言えるのではないだろうか。 バルビローリのシベリウスは、何と言ってもヒューマニティ溢れる温かさが魅力であり、本盤に収められた演奏は、交響曲のみならず小品にお…

ハンス・クナッパーツブッシュの十八番、ブラームスの交響曲第3番ヘ長調作品90。ザルツブルク音楽祭でのフルトヴェングラー追悼のそれは（厳密に捧げられたのは悲劇的序曲に対してだが、当然コンサート全体に対してその思いは共振していただろう）、いかにもクナッパーツブッシュという音楽が鳴り響くが、劇性や激しさ…

ドヴォルザークの交響曲第5番を、オトマール・スウィトナー指揮シュターツカペレ・ベルリンによる交響曲全集から。 作曲家として認められつつあったドヴォルザークはオーストリア政府の国家奨学金に応募し奨学金を受けることができるようになります。この制度は毎年更新のための審査を受けるものでドヴォルザークはこれ…

Berlioz幻想交響曲がこのなかでは一番美しい交響曲。下野竜也さんの指揮もお気に入り。Tchaikovsky交響曲第４番、武蔵野音大管弦楽団の演奏が素晴らしかった。Mahler交響曲第１番はとても人気のある曲だが、聴いても聴いても好きになれない。Mahlerの交響曲では２番３番５番が美しい。 ← …

１１月３０日は、 杉並フィルハーモニー管弦楽団第28回定期演奏会を昨日に引き続き、杉並公会堂に見に行きました。 曲名はオープニング「杉並区歌」ほか www.youtube.com 気球に乗ってどこまでも www.youtube.com   リスト 交響詩 第3番「前奏曲（レ・プレリュード）」 www…

ベートーヴェン：交響曲第2番/第7番カール・ベームALTUS2003-08-11 1980年、ベーム＆ウィーン・フィルの最後の来日演奏会となったもので、老大家ベームのエネルギーが最後に最も激しく燃焼した瞬間の記録と言えよう。 名指揮者カール・べーム[1894－1981]は、1963年、75年、77年…

僕の原点。初めて聴いた日から45年以上が経過する。いまだにこれを超える「田園」交響曲はない。それは、あくまで個人的な刷り込みによるものであることはわかっている。それでも僕にとってはこれが一番なのである。 ヴィルヘルム・フルトヴェングラーが病から復帰後に、ウィーン・フィルと録音した至高のベートーヴェ…

以前、マリス・ヤンソンスがオスロ・フィルを振ってのＥＭＩデビュー録音、ショスタコーヴィチ「第５」を聴いて、それは新時代のロシアの指揮者の登場を鮮やかに印象づける演奏だったので、ぜひともこの人で交響曲全集が欲しい、と思っていたら、それが実現した。 あたかも、ロシアをそのままに響かせたような演奏で、音…

豊田市ジュニアオーケストラのリハーサル 前半2コマは分奏弦楽器は吉岡先生の指揮でスラヴ舞曲と交響曲の第三楽章。第四楽章を練習しました 後半は合奏 3コマ目は吉岡先生の指揮でスラブ舞曲 4コマ目は石橋先生の指揮で交響曲の第三楽章と第四楽章を練習しました 練習が終わって会館を出た時はすっかり暗くなって…

映画『落下の王国 4Kデジタルリマスター』公式サイト 監督：ターセム出演：リー・ペイス／カティンカ・アンタルー 2008年に日本公開された映画の4Kリマスター版だそうで、当時見なかった私にとっては新作のようなもの。タイトルを見てもどういう方向の映画かさっぱりわからなかったが、フライヤーの綺麗な風景…

今日はイシュトバーン・ケルス指揮ロンドン交響楽団の演奏でドヴォルザークの交響曲第4番を。 「交響曲第4番 ニ短調 作品13, B. 41 は、アントニン・ドヴォルザークが1874年に作曲した交響曲。本作は1874年の1月1日から3月26日にかけて作曲されており、完成から数日後に、前年に作曲した『第…

１９５３年８月２６日のルツェルン音楽祭での演奏の貴重なライヴ録音である。 これは、ラジオ放送を録音したもの（いわゆるエアチェック）なので音の状態は十分ではないものの、演奏は素晴らしい。 シューマンのマンフレッド序曲、交響曲第４番、ベートーヴェンの交響曲第３番「エロイカ」というファンならずともよだれ…

１１月２９日（土）は、杉並公会堂で、 東京ルフトアンサンブル 第20回定期演奏会 を見てきた！   入場無料で、事前予約不要なので、いきなり行って、 空いている席に座る感じ。 ６割くらいは入ってたかなあ？   曲は、ハイドン／交響曲第103番『太鼓連打』   www.youtube.com 休憩の後…

録音・演奏ともに素晴らしい交響曲全集の登場だ。 ４曲いずれも名演と言えるもので、各曲の演奏の出来にむらがないのが素晴らしい。 全体の造型は、第１楽章での提示部の反復を必ず行うなど、正統で重厚なイン・テンポを装っているが、例えば４番の終楽章の終結部では猛烈な加速を見せるなど、ビシュコフならではの個性…

・ベートーヴェン：交響曲第３番「英雄」 アントネッロ・マナコルダ指揮 カンマーアカデミー・ポツダム 録音：2023年 ソニー・クラシカル 19658849982第１楽章は冒頭

今日はドヴォルザークの讃歌『白山の後継者たち』と言う合唱曲を聴きました。演奏はズデニェク・コシュラー指揮プラハ交響楽団、プラハ・フィルハーモニー合唱団、1972年1月に録音された音源です。 讃歌『白山の後継者たち』は1872年5月ころから6月3日にかけて作曲された18分ほどの長さの混声合唱と管弦楽…

イギリスの名指揮者バルビローリは、マーラー、シベリウス、ブラームスの交響曲やイギリスの管弦楽曲の録音が有名だが、オペラにおいても名演を残している。 パーセルの「ディドとエアネス」やヴェルディの「オテロ」と並んで、この「蝶々夫人」は、このユニークな名指揮者の芸術を偲ぶ上でも、彼のファンには忘れ難い一…

今日はドヴォルザークの交響曲第3番を、ヴァーツラフ・スメターチェク指揮プラハ交響楽団が1959年に録音した音源で聴きました。 交響曲第3番は1873年、ドヴォルザークが32歳の時に作曲された曲で、ドヴォルザークの交響曲の中では最初に初演された曲なのだそうです。。初期作品とは言え20代の前半に書かれ…

スリーシェルズは、藤岡幸夫指揮、東京シティ・フィルのCDとして「伊福部昭『釈迦』&貴志康一『仏陀』」を2025年12月14日に発売することを、11月28日に発表しました。 CDは、Amazon https://amzn.asia/d/hJsI7vIタワーレコード https://tower.jp/…

指揮のピエタリ・インキネンは読響デビューです。これまで日本フィルでのみ聴いています。印象はなかなかよい指揮者だということです。しかし、これまで肝心のシベリウスを聴いていません。彼は本場もののシベリウスが得意なようです。今日はシベリウス尽くしのようなプログラムなので期待できます。まず、シベリウスの交響…