ギベリン（皇帝党）とは、中世後期のイタリアを中心に、神聖ローマ皇帝の権威と利害に肩入れした政治勢力の呼称です。しばしばライバルのグエルフ（教皇党）と対置され、都市国家どうし、または同一都市の内部においても長期的な派閥抗争を引き起こしました。要するに、ローマ教皇と皇帝が優位を争った時代に、皇帝側の立場…

ものすごい久しぶりにYouTubeをアップいたしました。今回は、「いざ、権現山城へ！」です権現山城は、横浜駅から歩いて10分程度にある中世の城です。後世の土取りで、遺構は残っていませんが地形や立地から、その存在を十分に感じることができます。そもそも、権現山城の麓には、中世の大湊「神奈川湊」があり、東…

キプロス島は、東地中海の十字路に位置する大島で、古代から現代に至るまで、交易と戦略の要衝として数々の文明が出会い、交差し、時には衝突してきた場所です。アフロディーテ誕生譚の舞台として知られ、銅資源に恵まれたことから古代金属交易の中心にもなりました。今日のキプロスは、ギリシア系とトルコ系の共同体が共存…

Ｃ・Ｓ・ルイス『ナルニア国物語』シリーズは、児童文学ファンタジーの名作として知られている作品です。古くから瀬田貞二訳による岩波書店版が親しまれてきましたが、近年、様々な出版社から新訳がいくつか刊行されています。 個人的にはなかなか読む機会のなかったシリーズなのですが、今回、光文社古典新訳文庫で通し…

1: 名無しのスコールさん 2025/10/10(金) 14:25:51.17 ID:Hv6FNSjX01010 MMORPG『ファイナルファンタジーXI』が今になって大混雑し、一部ワールドで“新規参入制限”中。RMT業者横行報告など混乱も スクウェア・エニックスは10月1日、MMORPG『ファイナ…

1: それでも動く名無し ID:Hv6FNSjX01010 MMORPG『ファイナルファンタジーXI』が今になって大混雑し、一部ワールドで“新規参入制限”中。RMT業者横行報告など混乱も スクウェア・エニックスは10月1日、MMORPG『ファイナルファンタジーXI』の人口が集中しているワールドについ…

10:35までは岐阜基地航空祭2025の前日特別公開の機動飛行を基地の外から撮影。その後以前産経新聞の記事に載ってた中世武家屋敷跡がいい状態で残っているが、近々開発されそうな内容で紹介されてた各務原市の『野口館跡』を見に行ってきました。 撮影ポイントから約1時間半、かなりへばってきた頃にGoogl…

中世の貴婦人は“不潔”ではなかった？「中世ヨーロッパ＝汚い」の誤解とは - 草の実堂

かすがやまじょう 日本100名城 No.32 場所 新潟県上越市中屋敷他（地図） 築城時期 南北朝時代 築城主 上杉氏 主な城主 長尾氏、上杉氏、堀氏 分類 連郭式山城 遺構 郭、土塁、堀切、井戸、虎口 概要 現在の新潟県上越市にあった中世の山城。南北朝時代に越後国守護である上杉氏が越後付中（府内…

北ヨーロッパ商業圏とは、中世末から近世初頭にかけて北海とバルト海を結ぶ広域の交易ネットワークを指し、ハンザ同盟やオランダ商人、イングランドの港市、スカンディナヴィア・東欧の産地が結びついて、穀物・木材・タール・毛皮・蝋・塩・魚・布・金属などが大量に行き交った経済圏をいいます。ここでは、ルーベックやハ…

にほんブログ村 にほんブログ村 西洋中世学会書店：④魔術と呪 - 魔術書『ネクロノミコン』の「歴史」を検証するクトゥルー神話と私 『西洋中世文化事典』編集委員長の小澤です。 最初に申し上げておきますが、私はクトゥルー神話（クトゥルフという表記もありますが、差しあたりクトゥルーとしておきます）につい…

騎士道文学は、中世ヨーロッパで「理想の騎士」を描いた物語と詩の総称です。主君への忠誠、弱者保護、敬神、そして恋愛の節度といった騎士道の徳目を、冒険や試練の物語として読者に伝える役割を担いました。代表的な作品には『ローランの歌』などの武勲詩（シャンソン・ド・ジェスト）、アーサー王と円卓の騎士の物語や『…

騎士道精神とは、中世ヨーロッパの騎士身分を中心に形成された「望ましい戦士像」と、その振る舞いを導く道徳規範の総称です。勇気や忠誠、名誉、寛大、礼節、敬神、弱者保護といった徳目を重ね合わせ、暴力の担い手である武人に自制と公益の枠を与える思想として生まれました。実際の歴史は地域と時代で多様ですが、騎士道…

中世ヨーロッパの「騎士（knight, chevalier, Ritter）」とは、重装備の乗馬戦士であると同時に、封建社会の中核を占めた軍事・身分・文化の制度を指します。彼らは領主から封土を与えられ、軍役を果たす見返りに特権と名誉を得ました。戦場では武具と訓練に裏打ちされた突撃力で決定打を狙い、平…

キケロ（Marcus Tullius Cicero, 紀元前106–43）は、共和政末期ローマを代表する弁論家・政治家・哲学者です。彼は地方出身の新しい人（ノウス・ホモ）として頭角を現し、法廷弁論と上手な筆によって社会的上昇を果たしました。執政官（コンスル）在任中にはカティリナ事件を鎮圧し、のちには…

ギエンヌ（Guyenne, 古形はGuienne）は、中世後期から近世フランスにかけて南西部に広がった歴史的地域の名称で、もともとは「アキテーヌ（Aquitaine）」の語形変化として現れ、のちに英仏抗争や行政再編を経て、ボルドーを中心とするガロンヌ・ドルドーニュ両河川流域（ジロンド河口を含む）とそ…

官僚制とは、法や規則にもとづく職務の分担、階層的な指揮命令系統、文書による記録と手続、専門職としての常勤公務員を中核とする組織運営の仕組みを指します。国家だけでなく、大企業や大学、国際機関などの大規模組織にも広く見られる管理様式で、近代国家の成立とともに世界各地で整備されました。私情や恣意を抑え、予…

[根来寺]1130年（大治5年） 高野山の僧・覚鑁が高野山内に小伝法院を創建したことに始まる1132年（長承元年） 鳥羽上皇により勅願所とされたのを機に、院号を大伝法院と改め、新義真言宗総本山となる。1140年（保延6年） [錐もみの乱]-覚鑁一門寺院が反対勢力により焼き討ち この後、覚鑁一門は高野…

北海道の美味いもんシリーズ。 札幌地区では毎月7日に店頭受け渡しとなる六花亭のお楽しみ企画。 今月も注文↓ 10月はケーキの詰め合わせ。3個入り 850円（税込） 六花亭HPによりますと↓ ケーキの “原点” パンに近かった昔のケーキが、 いまのようなレシピに発展したのは中世・ヨーロッパのこと。 …

中世ヨーロッパは「汚い時代」というイメージ 画像 : 香水瓶を持つ優雅な貴婦人の肖像 public domain 「中世ヨーロッパの人々は風呂に入らず、香水で体臭をごまかしていた」 そんな話を耳にしたことのある人は多いだろう。 特にフランスの貴婦人たちが「水を避け、香りで不潔さを隠した」と語られる逸…