前回立ち寄ることのできなかったので今回は絶対に行きたいと思っていたトゥールーズから90kmほどのアルビという町へ。????車は旧市街の中心にある常設市場に停めて、まずは市場チェック。小さいけれど、イートインコーナーが沢山あるので、ランチはここにしよう。朝ごはんは食べてきたけれど、小腹が空いたので林檎…

指輪に込められた「誓い」の文化 中世ヨーロッパにおいて、指輪は単なる装飾品ではなく、「誓い」を目に見える形にした象徴でした。 愛を誓う婚約指輪や結婚指輪はもちろん、君主や騎士が忠誠を示すためのシグネットリング、そして信仰を形にした宗教的モチーフの指輪まで、指輪はあらゆる場面で人々の人生と結びついて…

ヴィオラ・ダ・ガンバ、アイリッシュハープ、ハンマーダルシマーの異色アンサンブル「響の質感」、この夏は2回公演。1回目の昨日は、青木淳子さんの計らいで、真駒内教会を会場に開催しました。中世から現代まで、時代に沿って組んだプログラムはいつも通りでしたが、初めての会場、しかも教会というかしこまった空間が緊…

 漂白剤の歴史‐白さを求める心が、化学を進歩させた 「漂白剤の歴史」は、人類の「白さを求める文化」 と 化学技術の進歩 が重なって展開してきました。布や紙を白くすることから始まり、現代では衣類・食品・医療・環境分野にまで広がっています。 ???? 古代〜中世 古代エジプト・ギリシャ ・布の漂白は 太…

 中世ヨーロッパのミョウバン交易と産業関係図  「中世ヨーロッパにおけるミョウバン（alumen）交易と産業の関係」を ご紹介します。 ┌──────────────┐ │ 産地・供給地 │ │ 小アジア（トルコ）│ │ オスマン帝国 │ │ イタリア（トルファ）│ └───────┬───────…

???? 染色と製革におけるミョウバンの役割  「ミョウバン（alumen）」は、中世ヨーロッパにおける染色・製革の必須素材でした。特に「媒染剤」としての役割が重要で、色を定着させるために欠かせなかったのです。 ✅ 染色（媒染剤） ・植物染料（藍、紅花、ザクロ、ウコンなど）はそのままでは布に色が定着…

 焼ミョウバンの歴史‐染色 → 食品保存 → 消臭・浴用  「焼ミョウバン（やきみょうばん）」の歴史は、もともとの「生ミョウバン（カリミョウバン）」の利用と密接に関わっています。古代から染色や保存の知恵に使われ、加熱して「焼ミョウバン」にすることで、より扱いやすく、保存性・溶解性を高めてきました。 …

アーヘンの地理的位置と都市の起源 アーヘン（Aachen）は、ドイツ西部、オランダやベルギーとの国境近くに位置する歴史都市です。地理的にはヨーロッパの交通の要衝にあたり、古代から交易と文化交流の場となってきました。周辺には豊富な温泉が湧き出しており、ローマ時代には「アクアエ・グラバネ」と呼ばれる温泉…

アヘンの起源と古代からの利用 アヘンは、ケシ（罌粟、Papaver somniferum）の未熟な果実から採取される乳白色の樹液を乾燥させたものであり、強い鎮痛作用と陶酔効果を持つ物質です。その利用の歴史は古代にさかのぼり、メソポタミアやエジプト、ギリシア・ローマにおいて薬用や宗教的儀式に用いられま…

アベラールの生涯と学問的背景 アベラール（Pierre Abélard, 1079–1142）は、中世フランスの神学者・哲学者であり、スコラ学の展開に大きな影響を与えた人物です。ブルターニュ地方に生まれた彼は、若くして学問に強い関心を示し、当時の有力な学者ロスケリヌスやギヨーム・ド・シャンポーらのも…

 石鹸と 合成洗剤の歴史比較表  「石鹸」と「合成洗剤」の 歴史（誕生・普及・現代の役割） を比較表にまとめます。 時代 石鹸 合成洗剤 誕生 紀元前2800年頃：古代バビロニアで脂肪＋木灰を煮て得られた石鹸様物質古代エジプト：パピルスに皮膚病治療・布洗い記録 1916年（第一次世界大戦中、ドイツ）…

訪問日：2025年3月若江城は大阪府東大阪市にあった城跡です。室町時代の1460年には畠山義就（はたけやまよしなり）が入城していることが史料に現れます。その後の応仁の乱に繋がる畠山政長との争いでお互いが奪い合う城となっており，河内の守護所であった可能性が高いとされます。16世紀に入り戦国時代に機内を…

ベトナムのダナン旅行でバーナーヒルズ (Ba Na Hills) に行ってきました。 バーナーヒルズはベトナム中部の高原リゾートです。 標高約1,489mの山の上に位置し、自然と人工の魅力が融合した壮大な空間が広がるテーマパーク。 ベトナム現地の人や観光客にとても人気の観光スポットです。 この記事…

本書について 編者まえがき カルデックへの霊団からの激励のメッセージ本書についてカルデックによる『霊の書』は、シルバーバーチの霊訓、モーゼスの霊訓と並ぶ最高級レベルの霊訓です。まさしく人類にとって最高の宝、スピリチュアリズムの“三大霊訓”と言えるものです。本書は仏人アラン・カルデックが、通信霊、聖ル…

石鹸作りや工業用途に欠かせない「苛性ソーダ（NaOH, 水酸化ナトリウム）」 石鹸作りや工業用途に欠かせない「苛性ソーダ（NaOH, 水酸化ナトリウム）」について、歴史と特徴をご紹介します。 ???? 苛性ソーダ（水酸化ナトリウム）とは ・化学式 NaOH ・別名 苛性ソーダ、カ性ソーダ、焼きソーダ…

 石鹸製法ごとの歴史‐石鹸の泡は、文明の歴史を映す鏡  石鹸にはいくつかの「製法（コールドプロセス・ホットプロセス・釜焚き法・中和法・M&Pソープ）」がありますが、それぞれ歴史的な背景が違います。以下にご紹介します。 1. ホットプロセス法（Hot Process） 古代〜中世の主流 ・バビロニア、…

NHKの戦後80年ドラマに遺族が反発、史実と異なる描写や対応の問題点を巡る議論が浮上。 NHK戦後80年ドラマ「卑劣な軍人に描かれた」と遺族反発 対応も「小手先」と批判 - 産経ニュース NHK戦後80年ドラマ「卑劣な軍人に描かれた」と遺族反発 対応も「小手先」と批判 産経ニュース （出典：産経ニュ…

 石鹸の歴史 ‐清潔は、文明の最初の一歩である 「石鹸（せっけん）」は、人類の生活文化と公衆衛生に大きな影響を与えた発明です。以下に歴史をご紹介します。 ???? 古代 紀元前2800年頃（古代バビロニア） 粘土板に「脂肪と木灰を混ぜて作られた物質」が記録されており、これが石鹸の最古の記録。 古代エ…

中世時代に王家に忠誠を尽くすと誓った宝飾品で装飾されたピンクのアーマーを身にまとったピンク髪が特徴の可憐で愛らしい女騎士の物語の画像集です。 続きを読む >>

 油脂‐油は文明を潤滑し、脂は文化を支えた  「油脂」は人類史・食文化・工業・医療まで広く関わる重要な素材です。以下にご紹介します。 ???? 油脂とは ・定義 動植物から得られる脂肪酸とグリセリンのエステル（トリグリセリド）が主成分 性質 ・常温で液体 油（植物油・魚油など） ・常温で固体 脂（牛…